原田利行・大木咲紀さん/EN’S hair&nail | ||
25年のサロン勤務を経て独立しサロンをオープン。ネイリストである大木咲紀さんとの出会いがきっかけで、小規模ながらもネイル導入を決めた。1対1の接客をモットーに、安心してくつろいでいただけるサロンを目指し、新しい船出が始まった。
ライター 前田正明 | カメラ 藤村 徹 | 配信日 2013.10.3
小規模ながらもくつろげるサロンとしてネイルを展開
原田さん/出店で一番苦労したのは資金面です。自己資金を十分に準備する期間もなく、融資の段取りに苦労しました。また、資金調達と物件を見つけるタイミングが難しかったです。このお店は全てお客様とのご縁で出来上がっています。有難いことに内装も外観も機器も家具も、不思議なご縁からお客様がお手伝いしてくださったり業者さんを紹介してくださったりして、次々とお店が出来上がっていきました。お店を作っている間、とても楽しかったですね。サロン名の「EN’S」とは「たくさんご縁があるように」という意味です。1対1の接客をモットーに、小規模ながらも安心してくつろいでいただけるサロンがコンセプトです。それとお客様のニーズにお応えすることも忘れていません。現在は私と女性ネイリストがいます。ネイルに関しては、オープン当初から導入を計画していました。
一度来店されれば満足していただける自信がある
原田さん/ネイルを導入したきっかけは、髪だけでなく、トータルで美を提供したかったのと、男性スタイリストだけでは女性のお客様が入りにくいだろうと思ったからです。そんな時にネイリストの大木咲紀さんと出会えたので迷わず決断しました。 お客様は何を基準に行きつけのサロンを決めているのでしょうか。立地も価格もあるでしょうが、おそらく技術者のセンス(価値観)や導入している商材、そして居心地の良さだと思うんです。私は一度足を運んでいただければ満足していただける自信はあります。 オープン当初はDMをポスティングしたり地域誌に掲載したりホームページを作成して集客を図りました。でも、一番効果があったのは口コミによる集客です。時間はかかるでしょうが、ヘアもネイルも口コミでもっと集客したいですね。
個室でのメリットは顔が見えないという点と親近感
大木さん/私は、お客さんとして原田さんにヘアを担当していただいてました。それがご縁で、EN’S hair&nailのネイリストをさせていただいています。キャリアは在宅を含めて約10年。 元々、ネイルが好きで子供の頃から母親の真似事でネイルをしたり、中学時代におしゃれ心で始めたのがきっかけです。友だちにネイルをしてあげた時に、「これが仕事になればいいな」と思い、ネイリストを目指しました。 ネイルスクールに通った時は、今まで自分になかった技術や色の使い方に驚きました。そこで感性の幅が広がったと思います。現在はEN’S hair&nail内の個室で施術をしています。ブースではなく個室でのメリットは、ヘアとネイル、それぞれのお客様同士が見えないという点です。 そして、私とお客様の距離感。個室内で、私とお客様は狭い空間で二人きり。はじめは嫌がられるかとも思いましたが、蓋を開けてみればお客様が感じて下さるのは親近感のようです。ヘアのフロアとしっかり区切ってあるので、施術中に日常会話をしても気にならないようで、世間話から相談事まで、本当に色々な事をお話してくださいます。そんなお話ができるのも、地域密着型サロンの強みといえますね。
原田 利行 EN’S hair&nail代表取締役。愛知県出身。育成会技術専門学校美容科(通信課程)卒業。神奈川県のシーホースジャパンに入社し約25年間勤務する。その間にマネージャーとして5店舗を統括する。2013年に独立し4月にEN’S hair&nailを東京都練馬区にオープン。来店客の満足度と施術のスピードアップを図るため1対1の接客をモットーにする。また、専属のネイリストを採用しネイルメニューの充実化を図り好評を得ている。
大木 咲紀 EN’S hair&nailネイリスト。東京都出身。ピンクフラミンゴネイリストスクール修了。ネイルサロンにて見習い、就職を経て在宅ネイリストとして活動。 2013年にEN’S hair&nailのオープニングスタッフとしてネイルを担当。「爪に優しい施術」をコンセプトに、来店客のあらゆるニーズに対応した接客を行う。