TBMG - この人から学ぶ成功の秘訣! by タカラベルモント

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技術と思い出を後生まで残してあげるのが経営者の役割

福利厚生だけでなくスタッフ教育に対してどのようにお考えですか?

スタッフ教育に関して、まず営業中は勉強の場ではなく、お客様のために接客・サービスをする時間だと言い聞かせています。営業中はお客様からお金をいただいているのですから、自分の勉強ではなくお客様のためだけに使うべきです。一般的にレッスンは閉店後か休日に行いますよね。しかし私はそんな昔からの教育のあり方が、今でも変わらないことに疑問を感じています。例えば、1日2時間のレッスンを週に1回だけ行なったとしても1ヶ月で8時間。これを美容学校の授業に当てはめると、わずか1日分しか勉強していないことになります。さらに、1年を経過しても2週間相当です。一般企業なら約1ヶ月ほどの研修期間を経て、そこから本格的な業務に携わります。でも、この業界は入店してすぐにシャンプーなどを担当させ、技術の習得は本人任せな事が多々あります。営業中はシャンプーや片付け、アシスタント業務が忙しく、勉強ができるのはヘトヘトに疲れた営業後かせっかくの休日。ヘアデザインを作りたくて美容師になったのに、なかなかスタイリストになれず、シャンプーブースで一日を過ごす事も珍しくない日々が続きます。それが数年続けば若い人たちも苦痛でしょう。だから、うちでは効率化を念頭に置き、まずは技術をしっかりと身につけてもらいます。そして、新人は学生カットを担当し、さらにヘア以外で来店されるお客様に対して、ネイルやアイラッシュや着付けなどを任せています。お金は使えばなくなりますが、技術と思い出は後生まで残ります。私は経営者として、まず技術を身につける教育を心がけています。

アクアフォルテの導入で効率化やスタッフの意欲など相乗効果が生まれた

サロンワークにおける独自のシステムなどはありますか?

スタッフの技術向上とトータルビューティーのご提案として多様なメニューを導入したところ、お客様からもご好評をいただくようになりました。さらに、スタッフたちがフロアに立って仕事ができる環境作りを考えた時に、一連の接客の流れにおいて常に人の手が関与していることに気づきました。そこで、導入したのが自動洗髪機のアクアフォルテです。限られた人数で売上を上げていくには、どこかで生産性を向上する必要がありますが、このアクアフォルテの導入でそれが可能になりました。導入の際は人件費との比較だけでなく、シャンプーの効果による利益率やそれが原因による失客率などを細かく計算したところ、導入すべきだという結論に至ったんです。また、シャンプーはデザインやアーティスティックな仕事ではなく、癒しや洗浄が目的です。そのアーティストじゃなくてもできる工程を自動化することでスタッフの限られた時間をヘアデザインに集中する事ができます。生産性を高めることで人手が足りなかったサロンワークに余裕が生まれ、サロンがより魅力的にもなるんです。また、シャンプーによる手荒れに悩み、仕方なく辞めていくスタッフを何人も見てきましたが、アクアフォルテを導入する事で、スタッフを手荒れから守ることができるんです。つまり、デザイナーを育てる意味でもアクアフォルテの効果は大きいと思います。美容師は、お客様を可愛くカッコよくするのが好きなんです。そんなデザイナーとしての仕事に専念できると、スタッフが意欲的で輝いたように感じます。かつてのオートシャンプーと比較して性能がアップしており、今ではお客様からアクアフォルテを指名されるほどになっています。

今いるスタッフたちを幸せにするにはどうすればいいかを考える

今後の計画や展開と若い人たちに対するエールをお願いします。

現在はサロンの定休日がなく、しかもシフト制を採用してスタッフは完全週休2日制にしています。今の時代、かつてのように開店前にお客様が店外で並んでお待ちいただくといった慌ただしさはありません。しかも、アクアフォルテの導入で時間的にも余裕が生まれました。そこで、開店から閉店までスタッフ全員がいる必要性がないと思い、シフト制を採用したんです。その結果、営業時間も幅広く稼働できるのでお客様にもメリットが生まれています。スタッフにとってもプライベートの時間が少しでも持てるし、生産性が上がってサロンにもメリットが生まれています。今後は売上げ重視よりも、スタッフにとって長く続けられるサロン作りを目指していきたいです。今後も、今いるスタッフたちを幸せにするにはどうすればいいかを考えて体制をもっと整えたいですね。そこにはスタッフたちの独立支援も含まれています。最後に若い人たちに対して、今は稼ぐ時なのか勉強をする時なのかをよく考えて頑張ってほしいと思います。悩みや不安があるのは勉強をしている証拠なので、逃げずに乗り越えていってください。それが必ず技術の習得になり、人格形成にもつながりますから。

株式会社Primo代表取締役社長。長崎県出身。佐賀市内で1店舗を経て、2007年に独立し美容室Primoをオープン。その後、10年で福岡県と佐賀県に6店舗を出店し地域密着型サロンとして展開。スタッフが末長く働けるサロンを目指し、いち早く週体2日制を導入するなど待遇面や職場環境の改善などに取り組む。現在、サロンワークを中心に全国各地においてセミナー活動等でも活躍中。

多くのお客様に「プリモに来てよかった」と喜んでいただけるように日々努力しています。また、お客様にとって専属の美容師として認められるため、できる限りの事を一生懸命頑張ります。人との出会いを大切にしながら、「かわいく」「キレイに」「かっこよく」していくことに努めます。

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