TBMG - この人から学ぶ成功の秘訣! by タカラベルモント

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美容師としてのピークを考えた時に独立を意識し始めた

独立して自分のサロンを出店したいと思った理由は何ですか?

プレーヤーとして美容師のピークはいつだろうと考えた時に、私は30歳からの10年間だと思いました。そのピークの10年間を、自分のサロンで勝負したいと考えたのです。独立に関して1つの指標として、怒られなくなったり勉強することがなくなったと感じたら、独立する時期に来ているのかもしれませんね。例えば、「マズローの欲求5段階説」というモチベーション理論があるんですが、その中で最後に行き着くのが「自己実現の欲求」なんです。これは、物欲的や外的な欲求を満たされると、最終的に自分の能力を引き出して創造的な活動がしたいなどの欲求が生まれるという説です。つまり、失敗してもいいから自分が今何をしたいのか、できることをやってみたいという欲求です。この欲求を感じる頃が、独立の時期ではないかと思うんです。私は30歳頃でそんな欲求を感じるようになり、徐々に独立を意識し始めました。

失敗は許されない軽い仕事はできないという覚悟で出店

出店にあたって最も苦労したことは何ですか?

やはり、一番苦労したのは資金面ですね。当時は2人の保証人が必要で、その人たちを探すのが困難でした。ただ、その保証人がいることで自分に責任感が生まれ、失敗は許されないという覚悟が生まれ、軽い仕事はできないと感じました。そして、最初にオープンしたサロンがPrimo上峰店です。現在は佐賀県内と福岡県内に合計6店舗を展開しています。話は変わりますが、私はスタッフが独立して出店するに際には、できれば近隣にオープンすることを勧めています。なぜなら、繁盛する環境が整っていた場合、身内が出店しなくても、他のサロンが必ずその周辺に出店するからです。この業界では、スタッフが独立をする際に、遠方での出店が暗黙の了解とされる話を聞きますが、他者が良くてなぜ身内はだめなのかと疑問に感じていました。例えば、自分の子供が出店する場合、どの場所にオープンさせるのか。自店が繁盛する立地・環境にあれば近隣を勧めたくなるでしょう?スタッフに対しても同じ気持ちです。成功してほしいし、流行ってほしい。だから私は近隣のオープンを勧めています。

自店の強みを確立するために福利厚生に着手した

実際に経営者になられて実感されたことや苦労は何ですか?

店長を経験した私が経営者になって思うのは、経営者は最後まで逃げ場がないということです。店長は独立や転職ができますが、経営者にとってそれは廃業か倒産ですよね。そんな危機感は常にあります。ただ、時間や収入面でかなり変化はありましたが、悩みに関していえばどちらも同じくらいの大きさです。最近、多くのサロンで人手不足が問題になっており、求人で苦労されているという話をよく耳にします。求人に関していえば、新卒の場合、対象者だけでなくご両親も見ていることを意識しないといけません。親御さんが見るのは、社会保険の有無、給与面、休日、そして教育制度といった順です。中途採用の場合、彼女たちが友達同士で情報交換をするのが、まず給与面、退社時刻、そして社会保険。そこで、スタッフが他のサロンと比べるポイントは何かを聞き、そこから最初に着手したのが福利厚生でした。他店にはないPrimoのセールスポイントとして確立すれば、求人はもちろんスタッフに対する職場環境も整いますから。私はスタッフが性別関係なく、末永く働けるサロンを目指しています。


株式会社Primo代表取締役社長。長崎県出身。佐賀市内で1店舗を経て、2007年に独立し美容室Primoをオープン。その後、10年で福岡県と佐賀県に6店舗を出店し地域密着型サロンとして展開。スタッフが末長く働けるサロンを目指し、いち早く週体2日制を導入するなど待遇面や職場環境の改善などに取り組む。現在、サロンワークを中心に全国各地においてセミナー活動等でも活躍中。

多くのお客様に「プリモに来てよかった」と喜んでいただけるように日々努力しています。また、お客様にとって専属の美容師として認められるため、できる限りの事を一生懸命頑張ります。人との出会いを大切にしながら、「かわいく」「キレイに」「かっこよく」していくことに努めます。

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