タカラベルモント株式会社をはじめとするタカラベルモントグループでは、2016年2月26日(金) 東京本社にて「TBCA(Takara Business Creation Awards) 2016」(タカラベルモントグループ デザインコンペ)を開催しました。
配信日 2016.3.31
当グループには100名以上のデザイナーが所属しており、理容・美容・エステ・ネイルサロン、デンタル・メディカルクリニック等の設計・施工を行っています。
なんと年間で1000件以上のサロン・クリニック創りを手掛けているんですよ!タカラグループでは、“サロン創り”を、「オーナーのサロンへの思いを、営業担当者が、インテリアデザイナーが持つ知識や感性と交信させ、3者が一つにまとめ上げる作業」と考え、設計デザイン力の向上を目指し、日々取り組んでおります。
タカラベルモントグループは、2016年2月26(金)に「TBCA(Takara Business Creation Awards) 2016」(タカラベルモントグループ デザインコンペ)を開催しました。このコンペは、設計力・デザイン力・提案力の向上を目的に、前年1月〜12月の間に全国のグループ社員が設計施工した理容・美容サロン、デンタル・メディカルクリニックの中から、特に優れたものを選出しているものです。
小坂 竜氏(株式会社 乃村工藝社 A.N.D.クリエイティブディレクター)
窪田 茂氏(窪田建築都市研究所有限会社 代表)
山倉 礼士氏(株式会社商店建築社 雑誌「商店建築」編集長)
(順不同)
を招き厳正な審査が行われ、受賞作品が決定いたしました。
理美容部門では、全126点の中から一次審査を通過した45点がエントリー。今年で26回目となりますが、社外の日本を代表するデザイナーや業界ジャーナルも審査に加わり、設計力・デザイン力のみならず、デザイナーと営業担当者のチームワークによる提案力も評価の基準となり、全国のデザイナーと営業担当者が業界の動向を捉え、今後のコンセプトを探求していく場となっています。
特別審査員からは、「髪を切る場所という所に特化してこれだけのシーンを作れるのは、タカラベルモントならでは」
「シンプルながらコンセプトが明確でデザインが力強いものが多い」というコメントもいただきました。
受賞作品の中から一部をご紹介いたします!
◇ デザインクリエーション賞
デザインコンセプトと、そのコンセプトに沿った平面及び空間構成、使用素材、照明、サインなどになっているか、
さらにその中に新しい提案や工夫が含まれているかを、外部審査員と社内審査員により審査。優秀賞と奨励賞を選出。
デザインクリエーション優秀賞
NINE(静岡県静岡市)
デザイナー:湯口 巌(タカラスペースデザイン株式会社)
2階の小さな美容室 。スタイリストとカラリスト、それぞれに専門技術をもつ2人の美容師のための空間。
店名のNINE [ナイン]は「純度が高い」の意から名付けられた。オーナーの標榜する純度の高い技術・サービスが佇まいとして現れる凛とした空間を目指した。
とくに天井から吊られるセットミラーとローテーブルは、繊細さや緊張感・浮遊感など、シンプルな空間に特徴を与えるアイコンとなり店舗自体(ブランド)の意義を高めてゆくことを期待している。
デザインクリエーション奨励賞
デザイナー:鈴木 揚三(タカラスペースデザイン株式会社)
「柱がつくり出す距離感・間(ま)」
一人で運営する10坪の理容室。
店内での見通しを確保しつつ、各エリアでの落ち着きも持たせたい。ただし、狭さを感じさせないように。
そこで、空間の真ん中に「柱を並べて」みました。
座ったときの柱との位置関係や、柱の間を通り抜ける体験を通して、各スペース同士の「様々な距離感・間(ま)」を生み出せたのでないかと思います。
デザイナー:湯口 巌(タカラスペースデザイン株式会社)
写真撮影やネット上への掲載が携帯で手軽に行えるようになってきたことに加え、一般の人が写真を撮られることになれてきたこともあり、ここのところ美容室では撮影したヘアスタイルにコメントを添えてPRし、より具体的な提案力や技術力を集客のポイントとする傾向が強くなってきているように感じます。
「ヨイク」は東京で活躍されていた美容師のご夫妻が、地元の宇都宮に出店した美容室。オーナーの撮影技術はセミプロレベルであることから、新たな顧客獲得や周辺他店との差別化にこの撮影技術を活用することとなりました。
セットを含めた記念撮影もサービスとして提供することを通して、これまで以上に顧客と密接に関わっていきたいとのオーナーの思いを起点に計画をスタートさせました。
内装計画では白色素材の「背景」とその手前の家具などの「オブジェ」と一つのセットとし、これら複数のセットが店内に点在している空間構成を採用しています。
背景はストロボを焚くため白色限定、それぞれのセットは素材や形状で差別化を行い、セットごとのネーミングで呼ばれます。中でもスタイリングスペースがフォトスタジオのバックスクリーンを模したセットとなっており、撮影技術やサービスのアピールに一役買っています。
なお、オブジェはセットミラーを含め可動であり、それぞれのセットでの撮影を可能にするとともに、将来の増席などインテリアの変化を見越した計画となっています。
デザイナー:湯口 巌(タカラスペースデザイン株式会社)
+Lifestyle(美容室+ライフスタイル)
都心でキャリアを積んだ美容師夫婦が、自分たちが望むライフスタイルを実現すべく、縁も所縁もない土地、海にほど近い街に移り住み開いた美容室「ベニスビーチ」。
コーヒーを淹れたりスムージー作りにチャレンジしたり、講座を開いたり、サーフィン談義に華を咲かせたり・・・と、趣味を楽しむことそのものがサービスとなり、時間をかけてお客様との関係を豊かにしていくきっかけにもなってほしい。そう語るご夫婦のための美容室。
デザイナー:伊藤 哲也(タカラスペースデザイン株式会社)
「限定された空間の中に拡がりの演出」
サロン空間に拡がりを与えるため、セット面の向こうに抽象的な光の庭を演出しました。
具体的には、薄く出力したグラフィックシートを強い光源で上下から煽り、反射光でお客様の表情に光が回り込む様に計算し、フェイスライトの効果を与えつつ、光に包まれた不思議な情景を出現させました。
セット椅子だけでなく、シャンプー椅子や待合いのソファに正対する配置とし、この情景がお客様の心に自然と残るように意図しました。
◇ 審査員 特別賞
sol de hair(新潟県新潟市)
デザイナー:堀川 塁(タカラスペースデザイン株式会社)
<SOL(太陽)の逆光と影>
店名のSOLとはラテン語で太陽を意味する言葉である。
太陽に照らされたものが、影となって現れる。
開口部の影、セット面の影が床に落ちる。
<昼と夜>
明るく照らされたセット面が昼、星を連想させるレセップをランダムに配置した明るさをおとしたシャンプー台は夜である。
一つの美容室の中で店名から生まれる、昼夜の空間である。
<余白(余計なデザインの排除)>
余白のあるシンプルな空間にちょっとした違和感を入れるだけで、それはお店の個性となる。実際は床の切り替え等のみの操作であっても、空間に対しては大きな効果を生む。
◇ ビジネスクリエーション賞
タカラベルモントが提案するこれからのサロン在り方に基づき、サロンづくりが出来ているかを審査。
<ビジネスクリエーション優秀賞>
garnet(福岡県福岡市)
デザイナー:石川 真也(タカラスペースデザイン株式会社)
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