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サロンを経営する両親の姿を見て育ち、兄弟も同じ業界に従事する理美容一家の長男。東京に憧れを抱いて鹿児島から上京し、原宿・表参道界隈で一番の美容師になろうと決心する。入社したサロンではサロンワークと同時に撮影の経験を積み、独立した今でも独自の世界観を作品創作で表現。JHAグランプリなど数々の賞を受賞し注目を集めている。

ライター 前田 正明 | カメラ 藤村 徹 | 配信日 2016.2.4

青山や原宿界隈で一番の美容師になろうと語り合った美容学校時代

美容師になったきっかけや美容学校時代の思い出を教えていただけますか?

鹿児島にいる両親が理容室・美容室を経営していて、子供の頃から仕事ぶりを見て育ちました。学生時代にインテリアや建築に興味がわき、一時的にその仕事につきたいという希望もありましたが、最終的に両親の影響で美容の世界に進みました。強い憧れや両親の希望というわけではなく、そこには別の理由があったんです。実は、小学生の時に一人旅で東京に来たことがあり、その頃からずっと東京に憧れを抱いていました。だから卒業後は絶対に東京に行きたかったんです。そこで、どうしたら上京を許してもらえるか考えたところ、「美容師になる為」なら快諾してもらえると思ったんですよね。それが美容師を目指した理由の一つです(笑)。ただ、自分のわがままで家を出たので、親に頼るのは嫌で、専門学校生時代からアルバイトをして学費や生活費を工面しました。学生時代は本当によく遊びました。当時流行っていたクラブへ友だちと遊びに行っては、青山や原宿界隈で一番の美容師になろうという話をよくしましたね。今思えば、友だちにすごく恵まれていたように思います。みんなオシャレでカッコ良くて、志も高かったですよ。私は負けず嫌いだったので、彼らと一緒にいたことで大いに刺激を受けました。美容師の姉と弟がいるのですが、二人が実家に戻って家業を継ぎ、私は一人だけ東京に残らせてもらい頑張っています。

デビュー後まもなく一般誌の撮影とサロンワークを両立していた

美容師としてデビューした新人時代や当時の仕事について教えてください。

美容学校を卒業してから1サロンを経てHEARTS(ハーツ)に入社しました。技術者としてデビューしたのがここです。実は、アシスタント時代からサロンワークで接客もやらせていただき、閉店後は毎日上原サロンをオープンしカットモデルを3〜4人くらい集めてカットをしていました。だから、デビューした時はそんなに緊張せずに自然な感じでお客様を担当することができました。当時は、ヘアメイクに憧れて美容師になる人が多かった時代です。私もアシスタントの頃から撮影に同行したり、スタイリストになってからも一般誌の撮影を毎月20本以上を担当していました。でも私はヘアメイクより、美容師としてサロンワークをする方にやり甲斐を感じていましたね。撮影は午前中で終わらせて、午後からはサロンワークをするという毎日が10年以上続きました。業界誌を担当させていただいたのはそれから先のことです。

新人時代から先輩の仕事ぶりを観察して自分にフィードバックする

美容師になって目標にしていた人や当時に努力したことはなんですか?

やはり目標は山下さん(HEARTS・Double代表)でした。師匠の作品はいつ見ても上手いなと思っていましたから。業界誌に掲載された作品を見ても力強さが感じられました。それが私との違いですね。業界誌はプロの為の雑誌です。プロが見てより技術を磨くためのツール。そこで中途半端なものを載せるわけにはいきませんよね。だから山下さんにしてみれば、私には一般誌を経験してから業界誌を任せようと考えていたのかもしれません。でも、当時は一般誌に作品を掲載してもらうと多くのお客様が来られる時代でしたから、そんな反応も嬉しかったです。自分ではまだまだ技術的に上手いと思ったことはないし、今でももっと上手くなりたいと思っています。どんなに忙しくても満足することなく、常にそんな気持ちでいたからこそ頑張れたんだと思います。実は、私は若い頃から試験対策以外のレッスンでカットウィッグを使ったことがありません。昼間サロンワークの間に先輩のカットを見て覚えておき、それを夜にカットモデルで実践し練習していました。そうすることで、どんな髪質やクセの人にどんな技術を施せば良いのか、より実践的なノウハウがわかるじゃないですか。特にこれを努力したという自慢できる話はないですが、練習は人一倍しましたし、観察力や洞察力は他の人より持っていたのかもしれませんね。

Rougy代表。鹿児島県出身。山野美容専門学校卒業。都内数店舗を経て2011年南青山に「Rougy」をオープン。2006年にJHA大賞部門グランプリ、2014年にJHAライジングスター部門グランプリ、2015年にJHA大賞部門準グランプリを受賞。現在はサロンワークを中心にヘアメイクやセミナー講師などで活躍中。

南青山の閑静な場所で最新のヘアスタイルを提供するデザイニングサロン。白を基調にした店内は広々とした快適空間で、癒しのムードを漂わせながら来店客をリラクゼーションへといざなう。デザインにモードなテイストを取り入れたヘアスタイルで多くのファンに支持されている。

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