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小松利幸さん/anti代表

サロンづくりで大切なこと。それはやはりスタッフに対する、教育と指導。しかし、それと同時に、彼らに対する思いやりの気持ちで接することで、逆に彼らから支えられてきた。オーナーとスタッフという立場の違いこそあれど、お互いに夢を築きながらそれを共有し、共に進んでいくことが大切だと考える。独立して経営者になったからこそ気づく、スタッフの気持ち。それを今度は、どのように彼らに還元するのか…。

ライター 前田正明 | カメラ 更科智子 | 配信日 2006.12.7

知らないからこそできる…『無知は最大の武器だ』

スタッフのほとんどが風邪を引いている状態で、『モデルハントしろ』と私もそこまで強要できなかったんです。雑誌の担当者には事情を説明して、『申し訳ありませんが、この企画から降ろさせてくれませんか』とお願いしました。そこで、すごく怒られたんですが、私は間違っていないと思いました。営業も忙しくすごい大変な状況で、一番つらかったですから。ただ、『あなただけがつらいんじゃないのよ』と言われた時、そうだなと反省もしました。私はあまり常識が分かってなくて、敬語も上手く使えないんですが、それ故に学んでいくことがたくさんあったというのがオープン当初でしたね。その当時よく使ってたのが『無知は最大の武器だ』という言葉なんです。知らないからこそできる、知らないからこそ聞けることが多い…そう感じていました。

チャンスは与えられるのではなく自分で勝ち取るものだ

そんなスタッフに対する教育に関してですが、まずテクニックについては徹底的に指導することが第一条件です。その前に考え方として、『美容バカになれ!』というのがポリシーの中にあったんですね。そして、最終的に物事はすべてにつながっていくんだということも教えました。また教訓として、『ゼロに戻せ、なった気になるな』ということをベースに、私の背中を見せながら教えていきました。そんな彼らに対して、チャンスも与えました。君たちはチャンスだらけなんだと。例えば、30人のスタイリストがいて、30個のチャンスがあるとしましょう。結果的に平等に1人ずつではなく、多分3〜5人くらいが物にするでしょう。でも、今は3人しかいないから、1人に10個のチャンスがあるんだと。それに気づいて、勝ち取るようにならないといけない。与えられることが当たり前の世界だと勘違いしないでほしいとも言ってます。

独立して思ったこと…オーナーは辞めたくても辞められない

でも独立して思ったんですが、スタッフは辞めたいって言えても、オーナーは辞められないんですよね(笑)。そして、スタッフはつらいって言えても、オーナーは言えない。そして、スタッフはウソをつけても、オーナーはウソをつけないですからね(爆)。ただ、お互いが夢を築き上げて、それを共有しながら進んでいくことが喜ばしいことですよね。そんな中で理想的なことはいいとして、予測できなかった部分に対応できる能力を持つこと、それが経営者なんだなと思いました。今後は、多くのサロンを展開することに魅力がなくて、もっとサロンの中身を充実させることに重きを置いていきたいですね。それはスタッフの育成もそうだし、技術的にもお客様から満足していただけるようにしたいですね。さらには、美容界をより良い業界にするため、みんなで協力し合える状態になればいいと思いますね。

都内で3店舗を展開。サロンワークの他、ヘアショー、講習会、TV、広告、一般誌、業界誌の撮影、ヘアケア商品の開発などで活動。美容に関わるすべての流行を生み出すメッセンジャーとして幅広く活動する。また、Sカール、円すいクッションなどを生み出し、独自のantiスタイルを提案している。最近は自ら広告を手がけ、写真家としての才能も発揮。anti art worldを広げている。

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