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早坂精徳さん/Livre Hair-Make

全国大会での優勝は、理容師としての自分のスタートライン。当初から、コンテストは自分の技量を高めるための手段と位置づけていた。連続して全国大会に出場した実力もさることながら、ラストチャンスに有終の美を飾れた意義は大きかった。その後は、三代目として地域密着をベースにした、新たなサロン展開に乗り出す。

ライター 前田正明 | カメラ 更科智子 | 配信日 2008.2.7

コンテストを通じて、努力と人間関係の大切さを学んだ

そもそも、全国大会にこだわってコンテストに出場しようと考えたのは、自分のスキルを上げるためでした。コンテストに向けてのトレーニングや勉強が、理容師としての基礎を作ってくれると思い、同時に人間的にも幅が広がるように思えたからです。コンテストを通じていろんな人と出会い、さらにモデルさんとコミュニケーションを取りながら、接客業として人間関係の大切さを学んだ気がします。だから、全国大会での優勝がエンディングではなく、私にとってのスタートだったんです。これによって、わずか1年で退職した遠藤先生のところにも顔向けができるようになりましたからね(笑)。 漠然と理容師をするのではなく、しっかりとした目標や目的意識あるいは夢を持つことが大切だと思います。それは、コンテストに限らず、すべてにおいて言えることではないでしょうか。でも、私の場合は本当に環境に恵まれていましたから、決して自分一人の力で勝てたとは思っていません。それに、いくら努力をしても結果がともなわないこともあるでしょうが、私は努力したそのプロセスが大切だと、コンテストを通じて学んだ気がします。

業界の中だけでなく一般の人にも認められたい

優勝した後は先生方の後押しもあって、いろんな講師をさせていただきながら、サロンワークに専念しています。家業に関しては、私は三代目ということですでに敷かれたレールがあったので楽な部分はありましたが、三代目だからこそのプレッシャーや悩みもありました。仙台という大きな街に憧れたこともありましたね。でも、今ではこの場所だからこそできるサロンを作りたいと思っています。この場所で注目されるサロンを作りたいんです。 全国大会に優勝しても、それは理容業界の中だけの話ですよね。 それだけじゃなく、もっと一般の方々に認知されるようになりたいと考えています。今では、地元の商工会の青年部に入って他業種の方とのつながりを密にした活動をしていますし、地方ならではの良さを発揮した展開をこれからも進めていきたいと考えています。それが地域に密着した、地元の貢献に役立てばいいですね。実は、岡山大会では青年部の方たちがはるばる応援に駆けつけてくれて、優勝が決まると祝勝会の準備までしてくれたんです。そんな仲間意識がすごくありがたかったですね。

父の顧客を大切にしながら女性客にも気配りを

サロンの展開としては、やはり地元に密着したファミリー的なサロンを目指しています。そのために、お年寄りから子供さんまで男女を問わず気軽に来店していただけるように、フロアを理容椅子エリア、美容椅子エリア、個室の3つに分けて、エステやヘッドスパのメニューなども取り揃えています。そんなサロン形態としてリニューアルしたのが2004年の11月でした。最初にこの意見を父に相談した時、父はすんなり賛成してくれました。本当は反対されて、もっと意見を交わしたかったんです。その方がより良いサロンづくりが実現できるような気がして。 でも、今まで来てくれている父のお客様を大切にしながら、新しく女性のお客様にも来ていただけるよう、頑張っています。私としては、息子に変わってあのサロンには行きにくくなったと思われたくないですからね。遠方から来てくださる年配男性の方で、『まわりの人からおしゃれになったと褒められた』と言われた時は嬉しかったですよ。これからも、大勢の人にくつろいでいただける安らぎの空間を提供していきたいです。

宮城県出身。Livre Hair-make専務取締役。仙台中央理容美容専門学校卒業後、塩竃市の(有)エンドーグループに入社。その後、実家の理容室リブレに入社。リブレでは三代目としてサロンワークに従事する。2004年11月にリニューアルオープンし、メンズ&レディスの他にエステやヘッドスパを導入してトータルサロンとして展開。ランドマーク的存在を目指し、ゆとりのある落ち着いたカフェ風サロンを実現。また、6年間コンテストに出場し、初出場の1999年には理容全国大会で3位、2005年には理容全国大会で優勝。現在、サロンワークを中心に宮城県理容組合やHSA協会、ルベルコスメティックスの講師等を務める。

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