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古賀正徳さん/ARRTY@ARRTY代表

店長までまかされたメゾンドボーテの9年間は、自分自身を見つめなおす本当の意味で修行の場だった。そして、独立をきっかけに地元の福岡へ戻った古賀さんは、新しいサロンで奮闘する。引き継いだサロンでは、育った環境の違いなどからスタッフたちとの価値観の共有を図ろうと毎晩、語り合った。

ライター 前田正明 | カメラ 好川桃子 | 配信日 2008.1.10

いやな時こそ人と向き合いみんなと気持ちを一つにした

メゾンドボーテは厳しいサロンでしたが、それはその人を育てたい、本物にしたいという愛情の表れだったんですね。その指導方法がダイレクトすぎて、長続きしないスタッフがいたんです。それが、私が店長になって、みんな残ってくれたんです。それほど、いい職場環境に恵まれました。そのうち、メゾンドボーテを全国組織にして、社長の銅像まで作ろうと考えていましたから(笑)。それくらい雰囲気がよかったんです。その9年間で学んだことは、『因果は我にあり』ということでした。周りの人との関わり合いにおいて、大切なのは自分自身の考え方がどうであるかということ。どうしても人間は周りの目を気にしがちで、それが社内トラブルになることもあったんですね。メゾンドボーテは全寮制でしたから、サロンでいやなことがあっても寮に帰って顔を合わせないといけません。そんな時こそ、人と向き合うことが大切だと感じました。そして、みんなと気持ちを一つにして、どんなサロンにしたいのかという目的意識も大事にしました。

繁華街より地域密着型の郊外型サロンで勝負したい

独立を考えたのは、メゾンドボーテを辞める1年前でした。メゾンドボーテにFC展開などの予定がなくて全国展開ができず、その代わりに自分たちの将来をどうするかという話に転換したからです。そして、社長に独立の話したところ、すごく応援してくれました。最初は大阪に残ろうと物件を探していたんですが、アーデントグループが7人の出資者を募って、福岡にアーデントが理想とするサロンを出店する計画があるという話を聞いたんです。それが、アーティアーティでした。オープンは平成元年。ところが、出資者の代表をしていた方が病に倒れて、現状を維持することが難しくなったんです。そこで、アーデントグループの山下会長から直々にお話がありまして、一度お店を見てほしいと言われたんです。私は有名な繁華街よりは、地域密着型の郊外型サロンを持ちたいという希望がありましたから、見た瞬間に『いいなあ』と思い、アーティアーティを買い取ることにしたんです。

直前の交代劇に戸惑うもスタッフと夢を毎日語り合った

福岡に帰ってからは、チラシやローラーといったPRはほとんどしませんでした。最初は1ヶ月に230万円くらいの売上げで、どうしようかと悩んでいましたが、資金もないので口コミを頼りにしたんです。例えば、DMや販促物を作る場合、営業中にするのはNGですよね。だからといって、夜遅くにするのもつらい。だったら、現場ではお客様に集中しようということになり、徹底的にお客様に接することだけを考えました。実は、事前の挨拶や引き継ぎもできないまま代表になってしまい、初めは残ってくれた4人のスタッフとのコミュニケーションも図れなかったんです。年末まで営業をして、新年が明けてすぐに交代でしたからね。だから、スタッフたちとは毎晩、話しをしました。彼らとは育った環境や価値観が違うので、意思の疎通を図りながら、こんなサロンにしようと、将来の夢を語り合いましたね。

福岡県出身。株式会社ネオ・アーデント代表取締役。高津理容美容専門学校卒業後、大阪のメゾンドボーテに9年間勤務。その後、福岡に戻りアーティアーティを出店。現在は福岡市に長丘本店を拠点として、大橋店、薬院店の3店舗、さらに郊外に、那珂川店を出店し合計4店舗を展開している。大阪時代から定評のある人材育成に力を注ぎ、地域密着型サロンとして全店とも幅広い客層から支持を得ている。

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