TBMG - この人から学ぶ成功の秘訣! by タカラベルモント

HOME > TBMG > 山下益夫/LOVE&PEACE代表

 
山下益夫さん/LOVE&PEACE代表

北京を皮切りに、ヨーロッパ各地を旅する。そこで出会った人たちに対する感慨。そして、自分にとって大切なものは何か。人は決して一人で生きているんじゃないことを実感し、彼の地で運命や縁を感じた。

ライター 前田正明 | カメラ 好川桃子 | 配信日 2007.8.2

自分を見つめなおすために海外へ一人旅に

今まで、父から店を継いでほしいと言われたことはなかったですね。だから、退職してから自分の時間を作って一人で旅に出ました。まずは中国・北京からスタートして、次にロンドンへ渡りました。それは当初の願望通り、いろんな経験をしたかったから。だから、その時はどこかにとどまって仕事をしようとか、その国で生活をしようとかは考えていませんでした。ホンダにいた頃に、人としてどうあるべきか、そしてどう生きて行くべきかを学んだので、それを考えながら旅をしていましたね。実は退職した時に本田先生から、実家に戻って地域に貢献しなさい。と言われたんです。また、他のサロンからお誘いもいただいていたし、日本に残って美容師を続ける選択肢はいくつかあったんです。でも、自分の決心として、一度フラットな状態にしたくて海外に行きました。

人間は一人で生きていけない、そして一期一会

海外で感じたことは、自分の好きなことは何なのか、自分にとって大切なものは何なのかということです。そして、いくら一人で頑張っても、社会に出たら周りには大勢の人々がいるわけです。だから、協調性を持ち、いろんな人にお世話になりながら生きて行かなくてはいけない。決して一人で生きているんじゃないってことを感じました。それともう一つは、運や縁といったことも、生きていく上で必然的に訪れるということも感じましたね。例えば、「いつかもう一度ここで会おうね」と約束しても、それが実現する保証はない訳です。だからこそ、その人との出会いやその瞬間を大切にする、いわゆる一期一会の精神ですよね。決して宗教に傾倒してる訳ではないですが、海外に出るとそう感じました。

ヨーロッパの地で自問自答した結果に出した結論

海外は北京からヨーロッパの各国をまわりました。そして、アフリカに行こうと思った時に、ここは今行くべきじゃないと感じたんです。多分そこに行くと、最南端のケープタウンまで行きそうで…。そうなると、帰って来れなくなるんじゃないかって思ったからですね(笑)。そして、最終的にオランダのアムステルダムで自問自答したんです。自分は、どんな人間なのかと。その中で、生きていく環境として、寒いところよりは暖かい場所の方が向いているなと感じたんです。そして、やっぱり人間が好きだし、両親や嫁のことも大切にしなくてはいけないと考えた時に、ふと高知のことを思い出したんです。父は帰ってこなくていいと言いましたが、実家を継がなくても近くでサロンを開くのもいいかなと思い、北京を経由して高知に帰って来ました。帰国した時は、お金を全部使い切ろうと思い、最後には100円しか残っていなかったですね(笑)。 それは電話代として残しておいたお金です。

高知県出身。東京マックス美容専門学校卒業。本田誠一氏に11年間師事し、1998年にLOVE&PEACEをオープン。フォトコンテスト・CUTコンテストは全国トップクラス。現在もサロンワークのみならず、高知を拠点に日本国内はもとよりロンドン・中国・南アフリカ・アメリカ・シンガポール・インドネシア・韓国など、世界各国でヘアショー・撮影・セミナー等でも活躍。各国から高い評価を得る。デザインにこだわりを持ちながらインターナショナルに日々進化し続ける毎日を送る。

「あなたの感想」をお聞かせ下さい。

※上のボタンのいずれかを押すと感想を送信できます。


TOPページへ戻る