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坂巻哲也さん/apish代表

病魔と闘った大手術。しかし、わずかに残った腫瘍をも吹き飛ばし、坂巻さんは見事に復活した。そこには、もう一度美容師として活躍したい、恩師を超えたいという『夢』がパワーとなっていた。その後、恩師が活躍していたニューヨークに渡り、視野を広げる。帰国後、同じように夢に希望を抱く仲間が集まり、小さなグループが誕生する。将来の夢を語り合った仲間とともに、やがて坂巻さんは独立へと決意を固める…。

ライター 前田正明 | カメラ 更科智子 | 配信日 2006.11.9

『僕は、生かされた』、神様がくれた第2の人生を生きよう

思いもよらぬ大病をわずらい、美容学校生から勇気をもらって手術に挑んだのは、2つ目のターニングポイントでしたね。自分は寝ていたから覚えていないんですが、かなりの大手術を受けました。あれから約15年たちましたが、見た目には元気でも少し症状があります。ただ、幸いにも五体満足なので、今では元気に頑張っています。しかも、1カ所だけ残っていた腫瘍が徐々に消滅して、再検査ではすべてなくなっていたんです。そこで、私はこう思いました。『僕は、生かされたんだ!』と。今後は、神様がくれた第2の人生のスタートだ。今まで、周りの人に迷惑をかけたことを反省して、本気で人生をやり直そう…。そう決心しました。それからは再発の恐れを乗り越えながら、徐々に体力を蓄えました。

恩師・須賀勇介さんからの言葉…そしてニューヨークへ

退院後に出勤してカットはしましたが、、それはほとんどリハビリのような感覚でした。自分にとって、朝起きて息をしている、生きているということだけで幸せだったのです。だから、お金も何もいらない…そんな5年間を過ごしました。検査に行った時、先生から『ハードルを超えたから、少しは本気で生きてみたら』と言われ、それからの5年間は2倍頑張って10年後に元の位置に戻そうと決めました。実は私が入院する前、須賀先生から『あなたの場合は摘出すれば治るから、頑張りなさい』との言葉をいただいていたんです。ところが、闘病中に先生が大きな病気で亡くなられました。先生は自分が同じような病気であるにもかかわらず、私を励ましてくれて…。それで、これからは先生の分まで、この美容業界で頑張ろうと決め、しばらくニューヨークに行きました。それは、先生が活躍された地で、今度は私が美容の勉強をしようと思ったからです。

夢という同じ志をもつ仲間が集まった…その名も『Xの会』

先生が活躍されて10年近くたっているのに、須賀勇介の弟子だと言うとニューヨークの美容師さんたちはみんな良くしてくれるんですよ。そんな時に、私が先生を超えることで恩返しができると思いました。そこで、もっと視野を広めながら勉強をしなおそうとした時に、帰国してからグループができたんです。私の大事なものは『夢』です。闘病を乗り越えたのも夢があったからで、そんな同じ価値観をもっている人たちが集まってきたんです。それで、子供っぽいんですが『Xの会』と名付けて飲み会とかをしました(笑)。最初は小さな夢が、次第に『俺たちで美容界に旋風を巻き起こしてやろう!』と(笑)。それで、クラブを借り切ってヘアショーをすることになり、会社名は伏せて手売りで1人200枚のチケットを売りました。その時にこの会を、表の世界に出したいと思い始めたんです。その中のメンバーの1人に『俺たちの夢を形にしてください』と言われ、そろそろ独立しようかと考え始めたんです。

1998年10月にapish設立。2001年9月に移転拡張オープン。2004年9月に『癒し』をテーマにリラクゼーションルームを開設し、リニューアルオープン。現在、サロンワークを中心に、ヘアショー、TV出演、撮影、講習会など幅広い活動を展開中。また、多数の商品開発やオリジナルカットなどの技術も考案している。

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