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今井 愛さん/pesco pesca代表

技術の探究心を要すると感じたヘッドスパ・メニュー。それが、今井さんのプロ根性に火をつけた。その結果、すべてのメニューの売上げ比率が一定のボーダーラインで揃う。さらに、スタッフ教育では全員のモチベーションを高めるため、意思の疎通を図った。

ライター 前田正明 | カメラ 好川桃子 | 配信日 2007.7.5

奥の深い技術を追求してヘッドスパの定着化を図る

ヘッドスパに関しては、他社メーカーの商品を使用した経験もあります。それらと比較して感じたのは、エステシモは技術者に依存する部分が大きいということです。他社の製品はある意味でオートマチック化されていて、結果が分かりやすいものが多いです。でもエステシモは、少しくらいのマッサージでは驚くほど気持ちよくはなりませんでした。つまり、もっと効果的に快感を与えるためには、それ以上にテクニックを高める必要があると思ったんです。その奥の深さに、すごく興味を感じましたね。例えば、アシスタントクラスが担当しても、1〜2回は注文していただけるでしょう。でも、安定したメニューとして継続していくには、やはり努力と研究を重ねて、熟練した技術を提供しなければ難しいと感じたんです。それは、プロが提案できるメニューの裏付けとも言えますね。

3年目で売上げ項目のすべてが一定のラインで揃った

ヘッドスパで中間の料金は6300円。これは、カットよりも高い料金設定です。今まで私が10年を費やしてきた、カットの技術より高いんですよ(笑)。でも、これは時代性に応じた、消費者ニーズの変化として考えています。それを求める方、リラクセーションや頭皮ケアにこだわっている方が増えているということです。しかも、カットと同等以上の技術を提供しないと、サロン経営も安定しませんよね。それが、カラーやパーマであり、さらにはヘッドスパにつなげていきたいと考えています。これは、カットの土台ができているからできる展開です。私の理想は、カット、パーマ、カラー、ヘッドスパ、店販など、すべての売上げ比率が一定のボーダーラインで安定していること。それが、3年目で達成できたので、4年目からは違う目標を掲げていきます。

『個人情報共有時間』を設けて全員がお客様のことを理解する

スタッフの教育に関しては、毎日の朝礼で『個人情報共有時間』というのを設けています。これは、お客様の好みや趣味などを、スタッフ全員が把握するための情報交換です。それと、ニュースなどで得た個々の知識や情報も交換しています。これは1年半で定着しました。お客様にしてみれば、『毎回来ているのに、これくらいは分かってほしい』と感じている方もいるでしょう。それは、新人スタッフでも覚えなければいけないことです。さらに、若いスタッフほど美容の知識や一般常識を備えておく必要があるので、それを深く養える努力をしています。そのために店内を改装したりして環境を整えながら、スタッフのためにサロンの展開をシステム化していこうと考えています。その手段の1つとして、今日感じたことや反省点などを、スタッフ全員がケイタイメールで毎日交換しています。でも、最初は教えるのが下手で失敗もしました。

兵庫県出身。ル・トーア東亜美容専門学校卒業後、(株)サンロードに入社。その後、ブライダルサロンを経て、2003年にpesco pescaを京都御所の近くにオープン。2006年にJHAライジングスターオブザイヤー最優秀賞を受賞。KHAにおいてグランプリとデザイナーズ賞を受賞。現在サロンワークを中心に、ヘッドスパを通じてのサロンコーディネーター、メイク、ファッションの講師として活動する他、ヘアメイクとしても活躍中。

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