TBMG - この人から学ぶ成功の秘訣! by タカラベルモント

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日本の伝統美と今風な要素を融合したステージにしたい

2022年11月21、22日にパシフィコ横浜にてTWBC2022が開催されます。原田さんはTWBCでステージに立ちますが、どんなステージにしたいですか?

海外でヘアショーを行ったことは結構ありますが、日本ではあまりヘアショーをやったことがなく、(メーカーとしては)競合とも言えるタカラベルモントさんからお声をかけていただいたことは非常にイノベーティブなことだと思いました。
各方面で調整をしていただき、今までとは違った土俵でパフォーマンスをするのもよい経験になるのでは思い、お受けしました。


コロナ禍に日本の文化に触れる機会があり、浮世絵の結髪や日本髪、花魁などから大きな刺激を受けました。

そういった日本らしい要素と、現代のファッション的なカッコいい要素を融合させ、これまでの僕のパフォーマンスも入れ込みながら、日本の伝統的な美を意識したステージにしたいと思っています。

昔はゴムもなく、ハサミも今のように便利なものではない中でヘアスタイルを作っていたので、それを理解して勉強を重ね、今風に変えて表現できたら面白いかなと思っています。
海外の人の目も意識しながら日本的な美を発信し、「Beyond The Japanese Beauty(日本の美を超えて)」を表現したいです。


美しさとはパワー。人を勇気づけ、背中を押してくれるもの

TWBCのテーマは「WHAT IS BEAUTIFUL?」。原田さんにとって美しさとは何ですか?

僕にとって美しさとは「パワー」です。コロナや戦争が起きている世の中において、美しさに触れる機会はここ2〜3年で増えていると感じています。

美しさは人を勇気づけたり、背中を押してくれたりするもの。人それぞれの美しさがあり、その美しさがその人にとっての活力や勇気、エネルギーになります。

航空自衛隊にいた頃は平和を「守る」という意識でしたが、美容業界に入った今は、平和を「創る」気持ちになりました。
僕自身も美しさからパワーをもらっていますし、生きる力になっています。


「美」は時代によって変わっていきます。

それでもずっと残っている美しさには何かしら意味があり、ものすごいエネルギーやパワーがあります。それをしっかり僕らが感じて、未来に「美」を推し進めなければいけないと思っています。

最近、日本の過去の伝統や文化はもっと愛でなくてはいけない存在なのだと、とても感じています。

それを知ることで海外の人に「日本とはこういう国なんだよ」と初めて語れるのではないでしょうか。

僕は日本の伝統美を世界中の人たちに発信する使命感を持っています。
不易流行とか陰翳礼讃とか、すっかり忘れられて今は見えないものの中に、新しい「美」のヒントがたくさんあると思います。


「美」を切り口に更に幅広い活動をしていきたい

これから創作してみたいことは、どんなことですか?

僕らの仕事は意外と活動範囲が狭くなりがちなのですが、美しさは無限にあり、たとえば音楽や絵画、料理などとビューティをつなげていきたいと考えています。

2021年にポケモンシャツさんとコラボして、僕が表現したポケットモンスターのキャラクターのビジュアルに対し、ミュージシャンが曲を作り、パティシエがドリンクを作り、調香師が香りを作ってくれました。
一つのものを複合的に五感で「美」を感じられるような展示会をすることができ、とても面白い取り組みだったと感じています。
中でもミュージシャンの方が「原田さんの作品を見ると、頭にメロディが浮かぶ」と言ってくれたことが印象に残っています。

そういう活動をもっと拡大していきたいですね。「美」を切り口にした体験はとても大切です。「五感で感じる美しさ」が最近のテーマになっています。


次のテーマの一つは「宇宙美容」の推進

長期的な目標やテーマは何ですか?

今、「宇宙美容」に取り組み始めたところです。

宇宙のことを考えることは地球のことを考えること、極地のことを考えると地球上の恵まれない人たちの環境を解決できるという発想で、極限状態で美容をどう捉えるかが鍵になってきます。

20年後、30年後に普通に宇宙に行けるような時代が来ると思いますので、次の世代につなぐために今のうちから宇宙に関わるソリューションを作っていきたいと考えています。

たとえば、カットをしても毛が飛び散らないよう毛を吸い取る機能があるハサミや、水が飛び散らないシャンプー台、アルコールフリーのシャンプーや拭き取り用のペーパー、飲み込める歯磨き粉、など、とにかく環境に配慮し、ゴミを出さないことを追求した製品ができつつあり、究極のSDGsと言えます。


将来的には宇宙飛行士にならなくても宇宙に行ける時代が来ると思うんです。宇宙ステーションを作るために建築士が宇宙に滞在する、そうなると宇宙に美容室も必要になり、僕ら美容のプロフェッショナルも行くことになります。
一部のお金持ちしか宇宙に行けない時代から、職業によっては宇宙に滞在できるようになるのではないでしょうか。

ルーティンの中で美容というのは、生活のリズムや気持ちを整えるスイッチになると言われています。

体内時計に合わせて歯を磨く、シャンプーをする、宇宙ステーションからメディア対応をするためにメイクをする……。そのおかげでだらだらと時間を過ごしてしまうことを防ぐことができます。


「宇宙美容」を推進することで、色々なことを考えるきっかけになればいいなと思います。


3つの法則を守れば、夢は叶う

若い美容師さんへメッセージをお願いします。

僕はいつもセミナーで最後に必ず「夢を叶える方法」をお話しています。

夢を叶えるには、

1.やりたいことを声に出す。

2.仲間に助けてもらう。

3.最後まで諦めない。

この3つがとても大事です。やりたいことは声に出せば必ず誰かが聞いてくれます。


仲間を探して聞いてもらいましょう。

そして仲間に助けてもらいましょう。


作品撮りも絶対1人ではできず、モデル、カメラマン、ファッションスタイリスト、みんなのチームワークが大切です。


最後に、諦めない気持ちが大切です。


この3つを心に留めて日々がんばっていれば、夢は一つひとつ叶っていくと思います。


原田 忠(ハラダタダシ)

ビューティークリエーションセンター
資生堂トップヘアメイクアップアーティスト
国内外のコレクションのバックステージや、宣伝広告ヘアメイク、商品開発に携わるなど、幅広く活動している。2004年、2012年、JHAグランプリ受賞、2005年、2006年、2009年にJHA準グランプリ受賞、2008年、JHA芸術賞受賞、他受賞歴多数。2016〜2019年、SABFA校長として後進の育成に尽力。2022年、JHAプロフェッショナル審査員就任。

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