経営者が変わらないと、理美容業界も変わらない
庄子さんが思い描く、理美容業界の理想のカタチとは?
理美容師の年収はもっと上がるべきだと思っています。キツい、休みが少ない、給料が安い、それを長年続けてきた結果、理美容師になる人が減ってしまったのではないでしょうか。サービス業全般に言えることかもしれませんが、飲食店での無断キャンセルと同じようなことがこの業界でもたまにあり、急に空いてしまった時間は何も生み出せないわけです。サービス業の価値を上げていくためには単価を上げることも考えつつ、スタッフの給料を上げていきたいと思っています。昔ながらの風習のまま経営しているサロンがまだまだありますが、僕は経営者として最低限、スタッフやその家族の生活を豊かにし、幸せに働ける雇用環境を整える責任があると思っています。経営者が変わらないと理美容業界も変わらないのではないかと思います。
20代はとにかく全力で働くことが大事
若い世代の方たちにメッセージをお願いします。
人生には仕事と余暇のバランスがあり、若いうちからそのバランスを取ろうとしたらダメだと思うんです。20代のうちは必死に働くことが大切です。その間に知識や経験が培われ、必ず役に立つ時が来ます。もちろん休みを取ることも大切ですが、若いうちに遊んでばかりいると、後々必ずしっぺ返しを食らうはずです。20代からがんばってきた人が、40、50代のベテランになってようやくバランスが取れてくるのだと思うんです。若いうちからバランスを取ろうとしたら、輝く40代、50代はありませんよ。20代はとにかく精進して全力で働くことが大事だよと言いたいですね。僕は経営者となった今もハサミを置く気持ちはまったくありません。たとえ日数は少なくてもトップが現場に立っているというだけで、スタッフに背中を見せることができると思っています。これからまだ伸びしろがあるみなさんには、もっともっとがんばってほしいと思います。

庄子悠介(ショウジユウスケ)
SALON DE LAVIE代表。
理容師歴15年。2店舗を経て2015年3月、東京・浜松町に『SALON DE LAVIE』をオープン。東京・五反田に『LAVIE the BARBER』、東京・中野に『LAVIE TOKYO』を次々にオープンさせ、現在3店舗展開中。

SALON DE LAVIE
コンセプトは「ビジネスマンラグジュアリー」。お客様ひとり1人に合ったヘアスタイルの提案はもちろん、リラクゼーションメニューの充実、全室完全個室、平日21時まで受付など、忙しい大人の男性が居心地よく過ごせる環境が整う。