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吉川敏隆さん/福祉訪問美容 髪や

福祉訪問美容のスタート当初は、自宅を拠点にした無店舗経営だった。一般的に介護や福祉の認識が深く浸透していなかった時代に、ボランティアではなく事業としての訪問美容に対する理解を得ることに苦心した。それでも、いつまでも美しくありたいと願う人たちの望みを叶え、感謝の念をいただいたことに強い意思を固めていった。

ライター 前田正明 | カメラ 好川桃子 | 配信日 2013.4.4

伸びた髪をカットするだけでなく美しくなる環境を作りたい

福祉訪問美容をスタートした当初は、住んでいた自宅(大阪の我孫子)を拠点にして、塗装した軽自動車に美容道具を積んで移動しました。訪問先でのメニューはカットがメインでした。施術後に入浴されるケースが多かったことと、まだビジネスとしての認知度が低くあまり高い料金はいただけなかったので、必然的にシャンプーをなくして単価を下げていました。しかし、私の希望はカットだけではなくパーマやカラーをして美しくしてあげることです。施設入居者は衛生的に伸びた髪をカットするだけで、白髪のストレートの方ばかりです。だから、自由におしゃれを楽しめる環境を作ってあげたいと考えていました。女性はいくつになってもきれいでいたいという願望をお持ちですから、サロンと同様の内容を福祉社会に導入したいという強い思いで臨んでいました。

お客様の負担が少なく安心かつ安全な施術を心がけた

施術面で苦労したのは、お客様の体勢に関することでした。動けない方や腰の曲がっている方、車イスの方もいましたから、こちらが体勢を合わせてあげなければなりません。常にお客様にとって負担が少なく、安心かつ安全な施術を心がけています。中には寝たきりの方もいらっしゃいます。そんな時も、私たちが対応できる施術をマスターすればいいわけで、そんなノウハウも徐々に蓄積していきました。創業当初は私1人で事業を行っていましたが、その後は結婚と出産をしてリタイアしていた姉が手伝ってくれました。仕事が軌道に乗り始めたのは2〜3年後ですね。それまでは土日に美容室でアルバイトをしながら福祉訪問美容を行っていました。訪問先で苦労したのは、やはりボランティアではなく事業として認めてもらうことでした。それまで当り前に無料だったものに料金が発生するわけですから、理解に時間がかかっても仕方がありません。内容とサービスを高めることで徐々にご理解していただきました。

感謝の気持ちがダイレクトで伝わってきた時に嬉しさを実感

この福祉訪問美容を始めて嬉しかったのは、お客様に心から喜んでいただいたことです。ほとんどの方は、美容室に行きたくても行けない人ばかりです。だから、私たちに向かって拝んでくれたり、涙を流しながら喜んでくれる方もいらっしゃいました。そんな感謝の気持ちがダイレクトで伝わってきた時に、この仕事をしてよかったなと実感しました。その後、介護保険制度が施行されて一般的に福祉が認知されてからは徐々に仕事が増えました。それまでは継続できるか不安を抱えていましたが、今では7年前から始めたFC展開でパートナーズオーナーとしての支部が全国に10カ所、直営店も関西に8カ所になりました。加入時には大阪で10日間の研修を行い、介護知識・介護技術・福祉訪問美容に特化した美容技術をレクチャーしています。

株式会社ジェイ アンド シー代表取締役社長。兵庫県出身。関西美容専門学校卒業。関西エリア数店舗でサロン勤務をする。その後23歳で福祉訪問美容をスタートし、介護施設や医療施設への訪問美容サービスを始める。また、全国の理美容師に対して福祉美容への参加も推進。現在は、福祉訪問美容「髪や」を全国に展開し、介護や福祉の知識や技術を習得した福祉に優しい理美容師総勢約100名を有する。さらに、完全バリアフリーのサロンも展開しながら高齢者・障害者への生きがい支援を行っている。

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