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池部隆司さん/EIGHT & HALF

雑誌の仕事を再開したことにより、池部隆司の名前が紹介される。そして、携帯電話の普及で予期せぬ状況から予約の電話が殺到した。その後も口コミによる効果で、集客がアップ。それは、確かな技術力とデザインの提案、さらには信頼関係があってこその結果である。これからも、創造力を豊かに発揮して、クリエイター集団として歩んで行きたいという。

ライター 前田正明 | カメラ 更科智子 | 配信日 2007.3.1

携帯電話で予約して濡れ髪のまま他店から来店する客も

雑誌の仕事を再開することになって、すごくおもしろいこともありました。それは、パリに行く前に担当していたお客様たちが、他の美容室に通っていて、そこで読んでいた雑誌に僕が紹介されていると、携帯電話でそこから予約してくる人たちが結構いたことです。そのサロンでは、『今日はカットはいいから』と言ってカラーだけして、僕のサロンに来るとか。だから、髪は濡れたままという方もいました(笑)。うれしい反面、携帯電話の普及は恐いなあと思いましたね。でも、クリエイター系のお客様が多いので、本当の意味で口コミのお客様が多いです。

スタッフにも同じようにコレクションでヘアメイクの経験をさせる

出店してからの問題点として、スタッフ教育があります。これに関しては、以前勤めていたサロンで徹底的に叩き込まれましたから、指導方法に迷いはありませんでした。しかし、そこから先は本人たちの問題ですよね。しかも、いろんなことを経験した方が吸収も早い。そこで、シャネルのショーやトウキョウ・コレクションなどのヘアを、オディールが日本に来て担当する際に、エイト&ハーフだけでやりました。つまり、僕が今までやってきたことをスタッフたちにも経験してもらおうと考えたわけです。美容師として、ファッション・ショーでヘアメイクの仕事をするのは、当時ではめずらしいことでした。しかも、オディールと一緒に仕事をしたい人は、世界中に山ほどいますからね。そのおかげで、スタッフたちもいい仕事ができるようになりましたから、本当に感謝しています。

若い人たちにはイメージ作りを大事にしてオシャレになってほしい

経営者になっての悩みは、経営面。というか、最初はなりたくて経営者になったわけじゃないので(笑)。それよりも大事なことは、どんなヘアスタイルを作りたいか、どんなスタッフに働いてほしいか、どんなサロンがカッコイイかということです。そのためのイメージがとても重要だと考えています。具体的に、『こうあるべきだ!』という自分の強い意思を持っているかどうかが大切です。これから美容を目指す若い人たちにも、イメージを大切にしてほしいと思います。技術の修得も大事ですが、どんなヘアスタイルを作りたいか、どんな人の髪を切ってみたいかなどを、きちんとイメージできるかということです。それと、自分自身がオシャレじゃないとダメですね。それは、オシャレな人はオシャレな人に髪を切ってほしいと思っているからです。だからこそ、これからもヘアスタイルはクリエイティブでなければならないと思います。

1994年に渡仏。帰国後に『EIGHT & HALF』を設立。代官山・青山・アトリエの3店舗を展開し、サロンワークの他に雑誌、広告、CM、コレクション等で活躍中。その他の雑誌やメーカーのプロダクトデザインも手がける。

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