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池部隆司さん/EIGHT & HALF

日本に一時帰国した際に、友人たちから一緒に仕事をしたいと出店を促された。その流れに乗るかのように、即座に物件を探す。そして出店するも、しばらくはパリでの仕事を兼任しながら日仏往復の時期を過ごす。しかも、日本では顧客ゼロからのスタート。そんな状況にもめげない池部さんのポジティブな考えから、徐々にお客様が集まってきた。

ライター 前田正明 | カメラ 更科智子 | 配信日 2007.3.1

一緒に働きたいという友人たちに後押しされて出店

パリで3年間を過ごし、しばらくしてから日本に一時帰国しました。それは、サロンを出店するのが目的ではなかったのですが…。でも、友人から『もし、池部さんが出店するなら一緒に働きたい』って言ってくれた人が何人かいたんです。その時は『じゃあ、考えておくから』とだけ返事をしたんです。それで、不動産屋さんに行って、もしいい物件があったらフランスにいるから連絡をしてほしいと伝えたんです。ところが、日本に滞在している時にFAXがきて、『一度、物件を見ませんか』と書いてあったんですね。そこは中目黒の川沿いにある、倉庫みたいなところだったんです。今は人気の場所なんですが10年前はへんぴなところでね。だから、みんなは反応がよくなかったんですが、僕だけなぜか気に入ったんですよ(笑)。

日本とフランスを往復しながら仕事をこなす

それで、出店しようという気になったんですが、話が急だったので大変でした。フランスからは『何やってるんだ? 早く帰ってこい!』っていう連絡が入るし、こちらでは契約をお願いしますって言われるし…。でもよく考えたらお金がないしで、てんやわんやでしたね(笑)。そこで、あるメーカーさんにお世話になって、いろんなアドバイスをいただきました。結局、サロンをオープンしましたが、フランスの家はそのままだったので、半年後にまたパリに渡ったんです。向こうでもいろいろと事情があったんで、日本とフランスを往復しながら仕事をしていました。でも、オープン当初は暇でしたよ。当然、海外から帰国したばかりなので顧客がいませんから。だから、うちのスタッフなんかは、キャッチボールとかしていましたからね(笑)。でも、妙な自信はあったんです。それは、自分がいれば、自然とお店が流行るんです。なぜか、お客様の方から来てくださるんですよ。

雑誌を見て昔のお客様がまた来店された

例えば、原宿とかを歩いていると、昔のお客様にバッタリ出会ったりするんですね。『池部が歩くと、客に当たる』って言われていたくらいですから(笑)。それで、帰国してサロンをオープンしたことを告げると、それが口コミとなってまた大勢の方に来てもらったり…。それで3ヶ月くらいしてから、一気に来店客が増えました。それ以外にも、以前お世話になった雑誌の編集長が来て『どうして雑誌の仕事をやらないの?』って言われたりもしました。それで、『じゃあ、やりますよ』って返事したら、FAXがたくさん送られてきたり…。それで、サロンワーク以外の仕事もするようになると、新しく興味を持たれた方以外に、雑誌を見て以前のお客様がまた来店されたりというケースがたくさんありました。他にも、おもしろいケースがあったんですよ…。

1994年に渡仏。帰国後に『EIGHT & HALF』を設立。代官山・青山・アトリエの3店舗を展開し、サロンワークの他に雑誌、広告、CM、コレクション等で活躍中。その他の雑誌やメーカーのプロダクトデザインも手がける。

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