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田中嘉之さん/creep hair

支店のオープンと同時に店長に就任する。同じ目線で接する事で、自然体でスタッフにとけ込んだ。そして、プロデューサーという新しい役職で本店に勤務。その後、当初の夢だった出店に関して気持ちが高まり、独立を決意。念願かなった独立オープンで、苦心したのは資金面。難局を乗り切り、クリープヘアーが船出した。

ライター 前田正明 | カメラ 更科智子 | 配信日 2010.6.3

お店を円滑に稼動できる環境作りを心がけた

サロンが発展して支店をオープンすることになり、私は27歳で支店の店長を任されました。店長は5年半務め、その後にプロデューサーというサロン全体を統括する役職をいただき、本店に戻りました。店長になってからは特別な意識はなく、自然体で後輩たちの指導にあたりました。技術的なマニュアルは既にオーナーが確立していたので、私は特別なことはしていません。それよりも、人間性や考え方などを重視していました。ただ、私の中では孤立した店長になりたくなかったので、自分から打ち解けていきました。人間関係が非常によかったので、職場環境には恵まれていたと思います。私は店長として、お店を円滑に稼動できるバランサー的な役割が得意で、スタッフがサロンワークをしやすい環境作りを心がけていました。だからオーナーは、私に今までにないプロデューサーという立場を用意してくれたんだと思います。

美容師を目指したのは独立できる職業だから

独立に関しては、美容学校に入学する以前から自分のお店を持ちたいと考えていました。独立してできる職業ということで、美容師を目指した理由も実はそこにあったんです。でも、オーナーの右腕としてお店を大きくしていくことの楽しさも感じていたので、葛藤はありました。それでも最初の夢を実現したくて独立を決意。オーナーに意思を告げて1年後、33歳で独立しました。オープンに関して一番苦労したのはやはり資金面ですね。若くて実績がなく、資金繰りに関する知識も全く無かったので、融資の仕組みを勉強するため商工会議所や金融関係に相談に行きました。物件は以前からこの場所が気になっていたので、退職後すぐに決めて、契約をしました。中古ピアノ屋さんだった物件で、契約した時は20年以上も改装していないようなひどい状態だったので、キレイに生まれ変わってくれるかかなり不安だったのを覚えています。

ゆったりした雰囲気でお客さまの時間を大切に

独立する際に、私を慕って付いて来てくれたスタッフが1名いましたが、店舗が広かったので人員を募集することにしました。でも、求人広告を出す資金なんてありません。そこで、インターネットのmixi(ミクシィ)を使って求人!なんと2名の応募があったんです(笑)。これはラッキーでしたね。そして、まだお店は改装されていないのに、近くのファミリーレストランで面接。私は設計図を見せて、「こんなサロンにしたいんだ」という夢だけを語りました。面接というより、こちらからのプレゼンでしたね。それで、「もし、気に入ったら連絡をください」と告げたところ、見事に来てくれて!どんなお店になるかも見えない状態だったので、正直なことろ、来てくれるかかなり不安でした。お店作りに関しては、スペース的にも時間的にもゆったりとした雰囲気をコンセプトにしました。それが、店名の由来でもあります。それと、お客さまの時間を大切にしたいと考えています。ご予約の時間に始まって時間通りに終わる。ごく当たり前のことですが、意外とこの業界では守られていないような気がするんです。それを大事にしたいですね。

creep hair代表。埼玉県出身。国際文化理容美容専門学校卒業。高校在学中に地元のサロンでアルバイトを経て、同サロンへ就職。13年間の勤務で支店長を6年間務める。その後、独立して2009年6月にcreep hairを出店。お客さま一人ひとりとじっくり向き合うことをテーマに、『ゆっくり、ゆったり』をコンセプトにしたサロンを展開。お客さまのみならずスタッフとも末長く付き合っていけるサロンを目指す。

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