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木村文一さん/RAIZ代表

自分が理想とするサロン。その方向性がオーナーの考えと変わってきた時、木村さんは独立を決意した。理想とするのは、居心地のいいサロン。独立までの約5年間を恩返しの期間として努力し、後任の指導やサロンにとっての貢献に尽くした。そして、独立後は自前の感性を発揮して、スタイリストと経営者の両面をこなす。新たに、自分がイメージしていたサロンをスタートさせる。

ライター 前田正明 | カメラ 更科智子 | 配信日 2007.1.4

自分とオーナーが目指す方向に違いを感じた時に独立を決意

アルバイト時代に学んだこと、さらには出資こそしなかったですが、独立前に共同経営という形でMOVEの出店に参加したことがいい経験になりました。そして、4店舗目として完全な独立になった訳です。いずれも、恐々ではなく余裕でできるくらいの位置に立ってから、スタートできたのがラッキーでしたね。だから、私の経験上、何事も早くやった方がいいと思います。独立に関しては、自分のやりたいことや目指していることを、誰の許可を得ることなくできるということがベースにあります。そこで、自分の目指している方向性と、オーナーが目指しているものが違った時に独立を考えたんですよ。私の場合は、すごく居心地のいい空間を作りたかったんですね。その、居心地がいいとはお客様に対しては当然なんですが、まず我々スタッフがいいと感じなければいけないと思うんです。

居心地のいいサロンを作りたい…それは誰のためのサロンか

そうすると、スタッフものびのびと仕事をするし、それがお客様にも伝わってお客様も居心地がよくなるはずです。その方向性が変わってきたので、そろそろ独立しないとダメかなと思いました。でも独立の際には、どうしても引き止められたりいろんな問題が発生することがあると思います。ただ、今まで育てていただいたことや高い給料をいただいたこともあり、きちんと恩を返さなくてはいけないと思ったんですよ。実際には、独立しようと思ってオーナーに伝えてから4〜5年かかりましたが…。その間、何をしたかというと、私が抜けてもいいように後輩たちを指導したり、お店の名前を売ったりしたんですね。それは、私が辞めたことで、そのサロンがダメになるのはいけないと思ったからです。だから、独立する時はオーナーに対して『これだけのことをやりましたから、辞めさせていただきます』と言って退職しました。

経営者とスタイリストの両面を持つことが苦にならない

実際に独立して感じたのは、すべてのことを決断しなくてはいけないので、大変だなと思いました。それと、やっぱり勤めていた方が給料はいいなと感じましたね(笑)。でも、勤めていた時代にサロン名を考えたり店内の内装デザインなどすべてを担当したり、銀行の方とのやり取りなども任されていましたから、出店での苦労はなかったですね。すでに、いろんなことが身についた状態で独立しましたから。それに独立すると、経営者とスタイリストの両面を持つ訳ですが、数字的なことを考えるのが苦にならないし、向いていると思いました。だから、美容師として集中しながらも、経営面では間違った道を選択せずにここまで来れましたから。実は、弟が公認会計士なんですよ。でも、私が教えたりしていますからね(笑)。だから、数字には強いんですよ。

都内で2店舗を経た後、'91年にMOVE設立に参加。その後、MOVE fabオープンにも携わる。そして、2001年にはRAIZをオープン。'03年にはハワイ・ホノルルにもサロンを出店する。現在は、サロンワークを中心に、一般誌や業界誌などの撮影、またセミナーの講師など各メディアでの幅広い活動を展開中。

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