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木村文一さん/RAIZ代表

高校3年間に、なんと4軒の美容室でアルバイトを掛け持ち。学校の近辺、繁華街、住宅地など、サロンの繁忙時間と曜日に合わせてアルバイト先を変えるのは、まさに先見の明といえる。そこで学んだ、立地条件と客層の違い。また、さまざまな来店客の違いから、接客術の応用も身についた。さらには、独立のシミュレーションも経験。万事が導かれたようにスムーズな美容業界への進出だった。

ライター 前田正明 | カメラ 更科智子 | 配信日 2007.1.4

高校3年間で4軒のサロンを掛け持ちしてアルバイト

美容師になった理由は、高校時代に美容室でアルバイトをしていたのがきっかけです。実は高校3年間で、美容室を4軒も掛け持ちしていたんですね。高校が新宿にあって、学校の近くでまず1軒目を探しました。その美容室が夜の7時で閉店だったで、その後も働けるだろうと思い、歌舞伎町の美容室で12時くらいまで働きました。平日は、1日2軒を掛け持ちして、日曜日は地域に密着している住宅地の方が忙しいだろうと思って、郊外の美容室と原宿とで2軒。合計で4店舗でアルバイトをしていました。その時思ったのが、立地条件によってまったく客層が違うんだなってことを感じましたね。若い人や年配の人、そして水商売の人や外国人とか本当に多彩で…。そこで、美容室って楽しいなって思い、高校在学中に美容学校の通信課に通いながら、高校と同時に卒業しました。

立地条件で客層が変わることを経験しながら接客術を学ぶ

当時は無我夢中で仕事をしていたので、独立するとかは考えていませんでした。でも、3年間でカットくらいはできました。ただし、免許はまだ取得していなかったので、友だちをモデルにして練習をしていました。それと、いろんな美容室でアルバイトをしていた経験上、原宿とかの繁華街に出た方が、美容師としての地位は高いかなと思いました。例えば、郊外の美容室ではお客様の注文通りに受けないといけません。ところが繁華街のサロンでは美容師の立場が強くて、お客様に提案するというような応対なんですね。その時から、美容師はこうあるべきだと考えていましたし、原宿や青山の美容室で働きたいなって思っていました。美容師になってからは9ヶ月でスタイリストになったんですが、新人の頃はシャンプーが楽しかったですね。最初に勤めた美容室は来店客の3分の1が大物の女優さんとかの有名人でした。

独立する前にもシミュレーション的にサロン経営を学んだ

彼女たちはシャンプーとブローのため、2〜3日に1回くらいで来店されます。そして、お気に入りのシャンプーマンを指名するんですが、そのシャンプーマンがいないと、担当のスタイリストがいても時間や日にちを変えるんですね。それくらい、シャンプーを重要視されてるんです。だから、いかに指名をしてもらえるか、その競争が楽しかったですね。例えば、指先のセンサーでどこがかゆいか分かるくらいにならないと指名はいただけないんですが…。でも、3年間アルバイトをしていたお陰で、非常にスムーズにとけ込むことができましたね。最初に勤めた美容室が2年くらい、2店舗目が3年くらいでした。そして、3店舗目は出資者がいて、数人で共同経営みたいな形をとったので、ここで経営的な部分を学びました。お金は出していませんが、独立のような経験をさせてもらいましたから、恵まれていましたね。

都内で2店舗を経た後、'91年にMOVE設立に参加。その後、MOVE fabオープンにも携わる。そして、2001年にはRAIZをオープン。'03年にはハワイ・ホノルルにもサロンを出店する。現在は、サロンワークを中心に、一般誌や業界誌などの撮影、またセミナーの講師など各メディアでの幅広い活動を展開中。

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