18.5.24更新
HEARTS/Double
山下 浩二
忙しくても暇でも、提供する技術は一緒、が信条
-- サロンワークで心がけていることは何ですか?

僕は今でもフルでサロンで働いていますが、僕がサロンに立つ上で大切にしているのは、どんなに忙しくても、身体の調子が悪くても、暇な時でも(笑)、ヘアスタイルのクオリティは同じということです。
どうしても忙しい時は口数を減らします。
スタイル重視でね。
それができないのは悲しいですね、仕方がないですが。
お客様はよく見ていますよ。
バタバタしていても、時間がかかっても、必ずいつものクオリティで帰します。
当たり前のことなんですけどね。
でも、昔、それができなくて失敗したことがあり、今でも心に残っています。
スタイル重視といっても、流行りのスタイルを作るということではなく、とにかくお客様の悩みと心配事をスピーディーに解決したい。
僕のお客様は、ほとんどが僕が切らないと髪がおさまらないと言ってくれる人ばかりで、誰が切っても大丈夫な人は、スタッフの誰かが切っていたり、他のお店に流れたりしていますが、ほとんどの人は僕のところに戻ってきます。
それでいいと思っています。
みんなに好かれるより、本当に困っていて、山下浩二の良さをわかってくれる人だけでいいんです。
よく、「似合わせる」と言われますが、僕はそれをヘアカタの撮影やフォトシューティングで身に付けたのかもしれません。
作品作りでも、プロモデルは、特に外国人のモデルはほとんど使いません。
なぜかというと、美容師にはあまり意味がないからです。
街に出て、モデルをハントします。
普通の女の子がどこまで変化するか、外国人のプロモデルを使った作品の横に並んでも負けないインパクトをどうやったら出せるのか。
答えは“似合わせること”。
そして、街で見つけた女の子に一生懸命「髪を切らせてください」と頼み、その責任を果たすこと。
この責任とは“似合わせる”ことです。
似合ってもいない外国人のモデルより、絶対に素晴らしく見えます。
そこにヘアスタイルを写真に撮るという意味が出てきます。

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山下 浩二
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