18.5.24更新
HEARTS/Double
山下 浩二
正確で早い仕事は、忙しさの中で培われた
-- ZUSSOではどのような環境だったのですか?

ZUSSOも猛烈な人気店で、トップが横手さん(現PHASE代表)で、スタイリストではBRIDGEの西本さんや、ACQUAの綾小路さんなどもいました。
土日では16〜17人は予約のあるスタイリストが何人かいて、10名くらいのスタイリストがいましたが、セット面が13面なので、その時点でもうおかしなことになっていますよね(笑)。
席がないのでシャンプー台で手鏡を持ってもらってカットしたりとか、色々考えましたね。
諦めませんでしたよ(笑)。
シャンプー台の空き待ちは当たり前で、シャンプーをアシスタントに頼むと「えーっと、13番目です」だって(笑)。
でも、自分でシャンプーに入れば割り込める感じだったので、カットの途中でお客様に「ちょっと待ってくださいね」と言ってシャンプーに入ったりと、毎日いろいろと忙しくて本当に大変でした。
全体をよく見て素早く動かないと全部が遅れてしまいます。
とにかく、お客様を怒らせないように、笑って帰ってもらうために、なんでもやりました。
そうやってすぐに1日が終わっていきました。
大阪時代のお客様は「あんた下手ね」とか「シャンプー、あの人に代わってよ」とか、はっきり言う人が多くて落ち込みましたが、また来てくれて「あなた上手になったじゃない〜」と言ってくれて、本当に育ててもらいました。
でも東京は、「また来ますね〜」と言いながら次は来ないというシビアさがあります。
ZUSSOではどんな状況でも一生懸命、手を抜かずやっていれば、お客様は一緒に応援してくれて、笑って帰ってくれました。
お客様が、必要とされる美容師に育ててくれたいい時代だったと懐かしく思います。
本当にありがとうございました。

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山下 浩二
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