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尾崎隆司さん/INSOLITE BEAUTE

会社の出店計画が転じて、思わぬ形で独立を打診される。スタッフの同行を許されるなど、事態は好転へ。そして、16年勤務したサロンから独立。広尾という慣れ親しんだ環境で、オープン後は順調なスタートを切る。その後、雑誌の連載から超一流の接客を学ぶ。そして、美容界でのレベルとはるかに大きなギャップがあることを痛感した。

ライター 前田正明 | カメラ 岡崎 累 | 配信日 2008.10.9

独立のチャンス

独立に関して言えば、私はとてもラッキーでした。会社から新しい店舗の出店計画があると言われ、そして今の店を私の店として営業していいという話でした。テンハーフに入社して16年。それもスタッフも数人一緒に移動することも許されたのです。本当に恵まれていたと思います。テンハーフのオーナーには大変感謝しています。それから独立の準備、楽しさと不安が入り混じりながら、毎日頭の中は新しい店のことばかりでした。しかしちょうどバブル崩壊の後でしたので、資金の調達等は本当に厳しかったです。それでも、みんなで頑張りました。体育会系のノリで、男所帯。もちろん女性スタッフもいましたが、彼女たちも男性並みに働いてくれました。それから4年後、そのサロンを現在の場所に移転させ、フロアも広くアジアンリゾートの雰囲気でお客様にゆったりとくつろげる美容室を目指して、再スタートしました。

ヘア雑誌1冊を担当した経験がステップアップに

集客に関して言えば、私の店は広告宣伝はしなかったです。広尾というイメージを大切にすると、あまり効果は期待できませんでした。それよりも、技術やサービスを向上させたお陰で、お客様の口コミによる宣伝効果は大きかったと思います。それと雑誌の撮影の仕事もさせていただいたので、その効果もあったと思います。ただ最近はその雑誌効果もあまり期待できなくなってきたみたいですが・・・。テンハーフ時代に、講談社出版の「ヘア&ビューティー」という雑誌のページを担当させていただいたことがありますが、何回か担当させていただいているうちにヘアのページ丸々全部担当させていただいたこともありました。今となっては、あのころの経験が本当に大きなものだったと感じています。独立してから11 年経ちました。感謝でいっぱいです。お客様にはいつも最高の「時」を過ごしていただきたいと願い、技術だけではなくホスピタリティーを大切にする様にしています。

超一流サービス業と美容界との接客レベル

現在私は、業界誌で「ホスピタリティー」をテーマにしたコラムを担当させていただいています。毎回他業種の接客のプロの方々とお話をさせていただき、サロンワークやスタッフ教育に、また美容師仲間へとフィードバックしています。接客のプロの方々から学ぶことは本当にたくさんありますよ。「美容師」としての接客方法を見直す大変良い機会です。私はこれまで十分なサービスをしていたと勘違いしていたようです。他業種の方とお話することで、自分たちの今のサービスのレベルの低さに改めて気づきました。お話だけではなかなかわからない事もあるので、実際に一流と呼ばれるホテルに宿泊して最高のサービスを体験したりしながら、サロンワークに取り入れようと考えています。しかしながら、そのレベルに達することは容易ではありません。何故なら、現在の美容業界には、基本的な土壌が無いと思うからです。

兵庫県出身。山野美容専門学校卒業。都内1店舗を経て、1997年東京・広尾にINSOLITEをオープン。2002年には同店を、アジアンリゾートをイメージしたトータルビューティサロン『INSOLITE BEAUTE』としてリニューアルオープン。 2006年6月に『g INSOLITE』を拡張オープン。より高い技術とホスピタリティで、多角的な美を提供する空間として幅広い客層に親しまれている。現在、サロンワークを中心に、さまざまな分野で活動中。

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