TBMG - この人から学ぶ成功の秘訣! by タカラベルモント

HOME > TBMG > 関口雄二/FACE DECO

 
関口雄二さん/FACE DECO

雑誌を見て憧れた、本田誠一氏のサロンを見学。深夜まで続いた熱心なトレーニングに驚くも、憧れの人の前で堂々と話をする。入社なんてダメでもともと。それより、この一瞬を記念にしようと、高校球児時代のエピソードを熱く語った。 そして、幸運を呼ぶジンクスを決行。見事にチャンスをものにして、内定を獲得。しかも、事態が激変し、春からの採用を勝ち取った。

ライター 前田正明 | カメラ 更科智子 | 配信日 2008.4.3

『無理でもいいから見学させてほしい』と担任に懇願

実は、祖母(故・関口カツさん)が昭和18年の戦時中に理容室を開業し、それを父が受け継ぎ、さらに私が三代目という形でこれまで展開してきました。最初は、本田誠一先生のサロンで9年半、修行をさせていただきました。私が中央理容校に通っていた時、業界誌を見て『カッコいいなあ』と思ったヘアのすべてが、本田先生の作品だったんです。 そこで、担任の先生に『オレ、本田先生のサロンで働きたいです』って言ったら、『本田先生のサロンは3年待たないと入れないよ。その前に、お前の成績じゃ無理だ』って言われたんです(笑)。それでも、『無理でもいいから電話してください。それでダメだったらあきらめますから』って言ったら、担任がすぐに電話をしてくれたんです。そしたら、タイミングよく本田先生が電話口に出てくれたんですね。担任が、『実は本田先生のサロンに見学に行きたいという生徒がいるんですが…』と言ったら、『いいよ、今日来なよ』って。先生は忙しい方でしたから、1ヶ月に1〜2回しかサロンにいないんです。今思えば、本当に運が良かったと思います。

桑田投手と対決した甲子園出場の思い出を熱く語った

それからすぐに神奈川のサロンにお伺いして、本田先生に挨拶をしました。『ここで頑張ればオレも全国チャンピオンになれるかも』って夢を膨らませたりして(笑)。そして9時半頃から始まったトレーニングを見学しました。そこではメンズ、レディス、ワインディング、アイロンなど、それぞれキャリアに応じて練習が行われていました。その時に驚いたのは、熱気のすごさもさることながら、夜中の12時を過ぎても終わる気配がなかったことです。そうしているうちに先生から、『関口くん、まだいたのか。 よかったらうちでご飯でも食べるか』って誘っていただいたんです。私は、雑誌に載っている人と一緒に会話していることに感激し、これは記念にしなければと思い一生懸命に話しました。私は、高校野球で甲子園に出場した経験があり、桑田・清原のいたPL学園と対戦したんですよ。そんな話をしたら先生が気に入ってくれて、4時半頃まで話をしていました。すると、『もうそろそろトレーニングが終わったかな』なんて言うんです(笑)。私が『えーっ』って驚いていると、『明日も早いから、そろそろ寝るか』と言われて、その日は泊めていただきました。

玄関の靴を揃えることが幸運を呼ぶジンクス

翌朝、私は6時に起きてベッドメイキングをして、手紙を書いたんです。『今日は本当にありがとうございました。また、お会いできる日があればいいです』と。そして、そっと玄関を出て行く前に、私が全部の靴を揃えたんです。実は私にとって靴を揃えることが、幸運を呼ぶジンクスなんです。その時、先生のお母さんが見ていたんですね。後になって聞いた話ですが、『誠一、あの子を採用しないといけないよ』ってお母さんが進言されたそうです。それから、今年度の採用はもう決まったから、来年に来なさいと言われました。 本当に嬉しくて、1年は実家で頑張ろうと決心しました。それが11月。それから、サロンと学校の休日をうまく利用して、毎週日曜日と月曜日に本田先生のサロンに朝5時の電車で通いました。それは、サロンの床掃除をするため。それくらい嬉しかったんです。サロンに着くなり、『おはようございます!来年入ります関口です!』って大声で挨拶したりして(笑)。さらに、半年間休みなく続けていると、サロンを拡張する計画があり、『関口くん、4月から来ないか』って言われましてね。私は嬉しくて、『分かりました!』と親に相談することもなく、すぐに布団を持って寮に入りました。

埼玉県出身。中央理容専門学校、東京美容専門学校卒業。中央理容専門学校在学中にHONDAプレミアヘアー(本田誠一氏経営)に入店。9年半在籍後、父親の進一氏が経営する理容SEKIGUCHIに勤務。'96年3月にFACE FOR HAIRをオープン。 以降、2000年にFACE DECO、'02年にFACE DECO Puribe、'06年にFACE ACADEMY(トレーニングセンター)、'07年にFACE DECO 主治美 salonをオープン。現在はサロンワークを中心に、理容雑誌・美容雑誌のヘアメイク撮影、一般雑誌ヘアメイク、セミナー、ヘアショー、プライベートセミナー(カット、毛髪修復論、サービス業の中の理美容業etc.)などを展開。コンセプトである『主治美』とは、主治医のようにその人にとってなくてはならないビューティパートナーの意味(商標登録済)。

「あなたの感想」をお聞かせ下さい。

※上のボタンのいずれかを押すと感想を送信できます。


TOPページへ戻る