TBMG - この人から学ぶ成功の秘訣! by タカラベルモント

HOME > TBMG > 今井 愛/pesco pesca代表

 
今井 愛さん/pesco pesca代表

オープン当初は経営者の立場に変わったため、スタッフへの指導が噛み合ずに衝突。その反省を踏まえて、現在のサロンシステムを確立した。そして、今後は男性美容師に負けない女性美容師の台頭を願い、自ら業界に還元したいと決意する。

ライター 前田正明 | カメラ 好川桃子 | 配信日 2007.7.5

こだわりがある故に衝突したオープニングスタッフへの指導法

オープン当初は、もっとスタッフ教育を上手くやれると思っていたのですが、失敗ばかりでした。実は、オープニング当時のスタッフは誰も残っていないんです。それは、私がこだわってこのお店を出店したので、それを強要した部分があったからです。どうして、このタイミングで接客やサービスができないのかと…。それが、なかなか伝わらなかったですね。私は今まで、厳しい環境で育ってきて、上質のサロン作りを目指していました。でも、スタッフたちは他店で教わった普通のやり方が身についている。その、温度差を私が感じてあげられなかったのが失敗した原因です。ショックで泣きながら帰宅したこともあります。それは、なぜ私の気持ちを理解してくれないのかという歯痒さと、逆に彼らの気持ちをくんであげなかったことへの反省ですね。本当に、申し訳ないと思いました。

『失敗は絶好のチャンス』プラス思考で難局を乗り越えた

そんな経験を経て、今のスタッフたちとはいい関係を築いています。今ではチーフを中心に、私が言わなくても稼働できるチームワークができつつあります。最初は、みんな知らない者どうしで意思の疎通を図るのに苦労しましたが、1年半で定着しました。そして誰もが成長をしてくれているので、それが一番嬉しいですね。以前、勤めていたサロンで、私はチーフとしてスタッフの指導もきちんとできていました。しかし、経営者という立場になって危機感を覚え、サロンを守っていかなければいけないという意識が強すぎたんでしょうね。でも、そんな失敗をチャンスに変え、さらにプラス思考で難局を乗り切りました。

女性美容師の立場から美容業界に貢献したい

美容師としてこれからは、美容業界に還元できる人間になりたいと思っています。今はまだできていませんが、業界に対して何か新しいものを発信できるようになりたいですね。やはり、美容業界が発展していくために、デザインは必要不可欠ですから。それと、今は男性美容師が注目を集めている時代です。それは結婚や出産など、女性にはいくつかのハードルがあるからでしょう。また、トップクラスの男性美容師はスター性やオーラがあり、女性が憧れの目で見るというのも、男性が生き残れる理由だと思います。仮に、同じレベルの技術を持っているなら、業界はスター性のある人を求めるでしょう。女性美容師でそんな方はわずかです。そうなれば、美容業界の中で美しいとされるデザインのほとんどが男性美容師からの発信になってしまうので、女性の立場としてどこかで覆したい気持ちはあります。そんな女性美容師がたくさん活躍する時代になってほしいですね。私だから出来ること、やっていきます。

兵庫県出身。ル・トーア東亜美容専門学校卒業後、(株)サンロードに入社。その後、ブライダルサロンを経て、2003年にpesco pescaを京都御所の近くにオープン。2006年にJHAライジングスターオブザイヤー最優秀賞を受賞。KHAにおいてグランプリとデザイナーズ賞を受賞。現在サロンワークを中心に、ヘッドスパを通じてのサロンコーディネーター、メイク、ファッションの講師として活動する他、ヘアメイクとしても活躍中。

「あなたの感想」をお聞かせ下さい。

※上のボタンのいずれかを押すと感想を送信できます。


TOPページへ戻る