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福田幹男さん/DISPATCH HAIR代表

娘さんの提案で展開した、本格的なメンズエステの導入。そのために拡張した新しいサロンも、十二分に満足した出来映え。そして、気配りを重視したスタッフ教育を徹底し、当初の目標であった『美容室に負けない理容室作り』が軌道に乗った。これからも、メンズ一本でさらなる展開を志す。

ライター 前田正明 | カメラ 好川桃子 | 配信日 2007.6.7

デザイナーにすべてまかせたインテリアの出来に満足

当初お店作りでこだわったのは、『男の美容室』というコンセプトどおり、男性らしさを表現したところです。例えば、鏡やセット面も従来の理容室とは違う雰囲気にまとめました。しかも、美容室とも違う、男性が求めるゆとりやくつろぎ感を重視しています。実は、デザイン面に関して、すべてインテリアデザイナーさんにおまかせました。というのも、お店のコンセプトを最初に話した時に、「どうしても、僕にやらせてください」という人が現れたんです。彼が、「時計や傘立てなども含めて、すべて僕が揃えます。だから、何も買わないでください」と言うんです。見るからにこだわりを持っているようで、その熱意に負けました(笑)。そして出来上がったお店を見て、120%の満足感でしたね。素晴らしいと思いました。お店は道路に面しているので、夜はガラス張りの窓からライトが光ってまるで異空間。そんな演出効果も見事だと感じました。

接客面で気配りができるスタッフになるように指導する

そして、店内にはキャンペーンなどを告知するPOP類をほとんど掲示していません。スタッフには、そのお客様に何が必要なのかを、プロの目から見てアドバイスするように教えていますから。つまり、黙って仕事をするのではなく、アドバイスをすることでコミュニケーションを図るということです。うちに来られるお客様は何か期待感を持って来店されているので、それを裏切らないという意味なんですね。そのために、一人ひとりに対して的確なアプローチをすることが大事です。だから、「今日はどうしますか、カットですか」だけではダメです。気づいたことをさりげなくアプローチをすることで、お客様も『自分のことを考えてくれているんだな』というイメージを持ってくれますから。ただし、決して押し売りはダメだよとも教えています。このように、スタッフ教育に関して気配りができるサロンを目指して指導しています。ちょっとしたことでも観察力を働かせて接客するようにと言ってますね。

窮地に立たされてもメンズ一本でやれる自信がついた

これは、サービス業としては当然のことですが、今までそれができていなかったのがこの業界ではないかと思います。ある意味、職人気質というか、昔ながらの体質というか。だから、それらを払拭すれば、流行るんじゃないかと思いました。それを実践したことで、結果が現れました。そんな効果もあってか、お陰さまで土日だけでなく平日の方が忙しい日もあります。今では学生さんばかりでなく、社会人の方もお昼に時間を作って来ていただいてますから、本当にありがたいですね。だから、これからもメンズオンリーで展開しようと考えています。お店がオシャレになったからと言って、ユニセックス・サロンにはしません。仮に、お店がつぶれても女性客はしませんよ。それは、お店を拡張して手応えを感じたし、メンズ一本でやっていける自信ができたからです。これからは、今までの理容業を維持しながら、新しい形態のメンズサロンを展開していきたいと思います。そして、理容師を目指す若い人がもっと増える業界になることを願っています。

愛媛県出身。愛媛県理容美容専門学校(現在の愛媛県美容専門学校)を卒業後、大阪の理容室に勤務。24歳で独立し、兵庫県西宮市にサロンをオープン。その後、昭和54年に移転し、平成17年11月にフロアを拡張する。現在、エステティシャンを務める娘の福田祐子さんや数名のスタッフとともに、新しい形態の理容室を展開する。

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