TBMG - この人から学ぶ成功の秘訣! by タカラベルモント

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コンテストは、評価されることで何かを得られる場

コンテストの審査員を務められることが数多くありますが、コンテストに参加する意義はどこにあると思いますか?

自分の才能とかクリエイションの開拓もありますが、評価されることによって自分に足りないものや自分が優れているところに気付けることだと思います。何の仕事をしていても評価は受けるじゃないですか。好きなことをやって成立するわけではなくて、評価を得て初めて仕事になるわけで、評価がお金やエネルギーを生むのです。ですから評価は避けられません。僕も作品を作るようになって編集の方たちと話をしていく中で、評価を受け、こういう風に人と違うんだ、これが自分の良さなんだと気づいたことがたくさんあります。その気づきを得るためにコンテストはあるのではないでしょうか。全国でコンテストに参加している美容師は全体の1割以下と言われています。でもその人たちはやりがいを見つけているし、続けることに意義があると思うんです。単純に1年に1度のお祭りの人もいれば、義務でやっている場合でも、評価されることによって自分が何かを得るというのは必ずあります。結果として何か受賞する、しないに関わらず、自分のステップにしてもらえたらなと思います。


25年続けてこれた理由を大切にしたい

美容師を辞めようと思ったことはありますか?

ないですね。ただ、美容室を経営する難しさは感じています。僕のようにお金に執着がない人間は、経営者としてダメなんじゃないかと思うこともありますが、25年お店を続けてこれた理由はあると思うので、そういう部分は大事にしたいと思っています。経営に関しては誰かがやってくれるのならやってほしい、経営者は辞めたいなと思うことも(笑)。経営者になったらハサミを置くんだろうなと思っていましたが、その先が見えなかった。不安というわけではないですが、どうしていくべきかは、結局美容師を続けていく中でしか答えは見つけられないと思ったんです。僕はたまたま自分もがんばって仕事をしなければいけないくらいの、ちょうどいい規模というか、すべてがちょうどいい感じの環境に身を置くことができました。もしどんどん出店していたら違う道になっていたかもしれません。経営に専念していたら、お金をかけた集客などもやらねばならず、自分が思い描くものと変わっていたかもしれません。もちろん店を成長させていくことは大事ですが、今は本当にすべてがバランスよく回っているように思います。


地域に根差したサロン展開がこれからは大事

今後の理美容業界はどのように変化するとお考えですか

技術者が働く上で、それ相応な設備を整えて事業をやっていくとなると、値上げせざるを得ないようになると思います。きちんとした対価を経営者も従業員も、お客様にも認識していただかないと、美容という文化は発展しなくなる可能性がある。だからこれからは、理美容師の技術やサービスの価値をもっと高めて、相応な金額をいただくべきだと思います。明らかに人口は減っていきますし、集客も限界が出てくるわけです。これしかいない中でシェアし合うわけですから。人材確保も大きな課題です。そういうことを考えた時、これまでHEAVENSは渋谷や表参道で展開してきて、ほとんどのお客様が電車でわざわざ来ていただく店というブランディングをしてきましたが、僕が最初に働いた店のように地域密着な店もいいなと思うようになり、住んでいる人や街が素敵なエリアに「MuNi」を出しました。そういう流れもひとつのチャレンジですし、その地域に根差した人、ヘアデザイン、サロンの存在感…これからはそういうことを追い求めていくべきなのではないかと感じています。その地域の水準を上げていくことにつながるような仕事ができるように考え、実行していきたいです。


自分で選んだ道を惚れ込み、美容を好きでいてほしい

若い理美容師さんにメッセージをお願いします

“自分が信じたものを迷わずあきらめるな”ですね。本当に自分には向いているのかとか、一番になれるのかとか、不安なことはあると思うんです。でも別に一番じゃなくたっていいんですよ。一番という数字とかそういう競争の中での評価という意味ではなくて、自分をまっとうすることがすごく大事なので、そうすればそれぞれ個性や価値のある仕事ができるはずです。だから徹底的に自分を育て、そういう気持ちで仕事をしてほしいなと思います。自分の人生を人と比較してはいけないと思います。人をうらやんでも仕方ありません。自分で選んだ道だからこそ、そこに惚れこんで、あきらめずに自分の生き方を好きになり、美容が好きでいることがすごく大事だと思います。なかなか認められない人もいますが、それは何かが足りないから。自分本位だったりとか、リアルにクリエイションするのは誰のためなのか忘れているんです。僕らは人ありき、相手ありき、地域ありきの仕事なので、独りよがりになっている以上は認められません。自分がどの人たちにどういうことを伝えていきたいかを丁寧に考えるべきだと思うんです。あきらめないこと、続けること、美容を好きになること。がんばってもがんばっても、それでも美容が好きになれないのだとしたら、それは別の道を探せばいいんです。僕は美容が好きな人だけ残ってほしいと思っています。


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小松 敦(コマツアツシ)
HEAVENS代表。山形県出身。1993年に「HEAVENS」をオープン。現在、表参道に2店舗を展開。また、2017年1月に「MuNi」を東京・代々木上原にオープン。アグレッシブなヘアデザインで注目を浴び、1999年JHAロンドン審査員最優秀賞、2000年JHA大賞部門準グランプリ受賞。2018年1月、「似合う髪 美しい髪 新しい髪〜ビヨウシニオクルコトバ〜」(株式会社女性モード社刊)を出版。サロンワークを中心に一般誌や業界誌、ヘアショー、セミナーなど多方面で活躍中。

◇IMAGE CHANGE PROJECTというコンセプトのもと、本当に似合うヘアデザインを追求。小松氏が確立した「ツーセクションカット」を軸に魅力的なヘアを生み出し続けている。お客様1人ひとりに向き合いながら、ライフスタイルに合わせたヘアデザインを発信。


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