TBMG - この人から学ぶ成功の秘訣! by タカラベルモント

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情報化社会で可視化された今こそ待遇面を確立すべき

スタッフに対する教育や接し方などで心がけていることはありますか?

実は、彼らの自主性を重んじているので、これといった教育カリキュラムはないんです(笑)。ただ、スタッフの待遇面はオープン当初から確立しています。インターネットやスマートフォンの普及率が高まり、SNSの活用などで2010年頃からさまざまなことが可視化されてきました。例えば、給料体系や福利厚生など昔はあまり表に出なかった情報も、今は友達や他のサロンスタッフと情報を交換したり、調べることができます。経営者がその点をおろそかにすると、優秀な人材がこの業界に来なくなるという可能性も考えられますよね。この問題は特に地方サロンの方が迅速に対応されていて、今まで潤沢な人材がいた東京の人気エリアのサロンは遅れをとったと感じます。若い人たちに魅力を感じてもらう以前に、社会的な体制を確立しないと親御さんたちも美容師になることを応援されないでしょう。今の方々は、かつてのような修行の世界ではなく、きちんと会社に就職する意識を持っていますから。また、情報が見えやすくなった分スタッフの不満も知ることができるので、原因を改善すれば定着率も上がり、逆に整備した分だけしっかり仕事をしてもらえます。U-REALMも先を見て待遇面を整えた結果、今ではグループ全体で100名を超える会社になりました。SNSは苦手だからと経営者が敬遠すると、時代の流れに乗り遅れてしまう気がしますね。

各自の業務と責務を果たし、利益UPで会社に反映

経営者として大切なことや厳しい時代を乗り切るポイントをどうお考えですか?

この業界は、経営者がプレイングマネジャーであるケースがとても多い、特殊な業界です。一般の企業では社長が陣を取って指示を与え、社員がその業務にあたります。社長は経営方針を決めたり、資金を調達したり、時に他業種の方と会合して情報交換をすることで自社にメリットをもたらす役割も果たしますが、経営者がサロンワークに専念している間はその機能がストップするわけです。これは非常に効率が悪いと疑問に感じていました。会社の利益が上がればスタッフの給料や決算ボーナスに反映できるし、やむを得ない休業中も売り上げの補填ができます。スタッフの待遇UPと会社の発展のためにも、会社の利益は上げ続けていかなければならず、経営者にはその責任があると思っています。スタッフが働き続けたいと思える環境を作り、給料や福利厚生などを豊かにする事が、理美容業界の社会的地位の向上にもつながります。そこで私は、サロン業だけではなく、バーの経営や自社製シャンプーの販売などを実践して多角的にキャッシュポイントを広げました。売り上げはすべて会社に納めています。そんな考えを持たないと、従来のサロン経営だけでは今後厳しくなると思います。結果的に直営店を7店舗まで増やし活躍の場を広げることができました。私は、経営者もスタッフも各々の役割があり、その責務を果たすことが大切だと考えています。

業界全体の活性化を叶えるために同じ志のメンバーを集結

発起人であるクリエイティブ集団「東京ブレンド」についてお聞かせください。

東京ブレンドは、さまざまな人や考え方を持った美容室・美容師を巻き込むことで、大きな風を起こし、美容界を盛り上げようとする会です。結成は2012年で、私たちが若い頃に雑誌のページで腕を競い合ったライバルたちに呼びかけました。技術や知恵を共有し、東京のサロン、特に青山界隈からお互いの美容業界を活性化しようという目的でスタートしました。最初に特化したのがヘアメイクの技法でした。その後は、ヘアスタイルの創作だけでなく、写真撮影の技術などをレクチャーしながら、ホームページやSNSなどにアップしてPRや集客面に反映してきました。現在は、名古屋、大阪、福岡のサロンもメンバーに加わり、Salon Model Award Japanといったイベントや技術セミナーを開催したり、経営面に関する情報交換など多岐にわたって活動しています。今後は会費を安くしてもっと大規模に会員を募り、個々では為し得なかった業界全体の活性化を実現させたいと考えています。

業界を変えるくらいのバイタリティを発揮して頑張って!

最後に業界の将来を担う若い人たちに対するエールをお願いします。

まず、美容業は本当にやり甲斐のある仕事だと断言できます。純粋にサロンワークは楽しいし、長く続けられる魅力のある職業だと思います。そう感じるためには相応の努力をし経験を積むことが必要ですが、お金をいただいているにも関わらず、お客様に喜んでもらえる仕事はそう多くないでしょう。江戸時代から長く続いている職業ですが、まだまだ未発達の部分も沢山残っている業界です。つまり、これから向上していく可能性が沢山あるという事。そのひとつに美容師という職業に対してのイメージアップがあります。美容師=労働者や技術職のイメージを強くもたれている人はまだ沢山いらっしゃいますが、私はそのイメージを崩したいと考えています。そんな業界だからこそ、若い人たちの力で発展させることが可能だと思っています。ここ数年で徐々に変化の兆しが見えているので、歴史ある職業を変えるくらいのエネルギッシュさとバイタリティを発揮して頑張ってほしいですね。人の手による仕事の中でも、技術を高めるには奥が深く、どんなに時代が進んでもまだまだAI(人工知能)では難しい仕事ですから、腕を磨いて頑張ってください。

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U-REALMグループ代表取締役。北海道出身。山野美容専門学校卒業。都内で数店舗を経て2005年にU-REALMをオープン。現在、直営7店舗・FC2店舗を展開。タレント・モデル・メジャーリーガー等を顧客に抱える他、ファッション誌、テレビCMなどのヘアメイクも手掛ける。話題のクリエイティブ集団『東京ブレンド』の発起人でもあり、全国でセミナー講師としても活躍中。

◇サロン紹介
U-REALMはお客様のご要望以上のクオリティを追求し、常に新しいスタイルを探求する精神を持っています。お客様がより一層キレイになれる方法を、一緒に考えます。タレントやモデルが多数来店し、雑誌で活躍中の人気サロン。ワンランク上のかわいい&キレイを提案しています。


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