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浅沼 章さん/HAREKE代表

浅沼さんの頭の中にあるキーワードは、『楽しいことをやろう』。そこには、来店客、スタッフ、さらにはスタッフの保護者に対するまでの気配りが感じられる。ユニークな発想から今では恒例になった、前代未聞の『仮装営業』。そして、家族を接客するスタッフの保護者参観。アイデアを実践に移し、それを武器とする。そんなサロン展開は、他店では決して真似できない『浅沼流』の戦略だった。

ライター 前田正明 | カメラ 更科智子 | 配信日 2007.5.10

プロとして判断力を養い気遣いの接客を実践

理美容師の仕事をしていて、大切なことは『気付き』だと思うんですよね。なので、スタッフ教育に関しても、お客様への接客や仕事に対する、ちょっとした『気付き』を教えてきました。例えば、お客様に対するお声掛けです。シャンプーひとつでも、「おかゆい所はありませんか?」ではなく、プロなんだから頭を見て判断しろと教えました。髪の薄い所や白髪の多い所はかゆいんだからと…。それと、頭皮の硬い人は熱めのお湯が好きで、柔らかい人はぬるめの温度が好きなんです。だから、「お湯加減いかがですか?」ではなく、「もう少し温かい方が良いですか?」とか、「ここはかゆくないですか?」という聞き方ですね。でも、一度くらいのお声掛けでは答えてはくれないので、「ここはどうですか?この辺りはいかがですか?」と繰り返しお聞きすることが重要です。そして、出来るだけ相手が答えやすいようなお声掛けをするように指導しています。

コミュニケーションを築くための環境作り

更に、コミュニケーションを大切にしたいので、返事の出来ない声は掛けるなとも言ってます。うちの店では、お客様が来店された時に「こんにちは」って言うんです。そうすれば、お客様も返事をしてくれます。「いらっしゃいませ。」では、相手も返事のしようがないですよね?「いらっしゃいました」なんて言えないし(笑)。その他には、シャンプー台もサイドとリアの両方を用意しています。見た目ではなく、お客様自身に好きな方を選んで頂けるように、お客様の満足感を重視しているからなんです。お店作りからスタッフ作りまで、そんな環境で行っています。当時から、『駆け込み寺みたいなお店ですね』と言われるくらい、お客様の悩みや言いたいことをうまく引き出してきました。1号店では約12年くらい営業して、その後に支店を統合しました。1号店は約1年くらいで軌道に乗りました。一番は口コミによる影響でしたね。口コミになる仕掛けをいっぱいしましたから。

ユニークな仮装営業とスタッフの保護者参観

例えば、スタッフ全員が仮装をして1ヶ月間営業をするとかです。私なんか仮装したまま自転車に乗って街を走り回ってましたから(笑)。店内もデコレーションをして、すごい雰囲気ですよ。当時、ネット上でも『すごいサロンがある!!』ってカキコミまでされたりして話題になりましたね。今では毎年テーマを決めて、暇な時期の8月に仮装営業をしています。毎年お客様が楽しみにされていて「今年は何をするんですか」と聞かれます。でも、ちょっとした用事で外出するのが大変です、仮装したままなので。面接で確認します。「あなた、仮装できますか?」って(笑)。その他には、毎年ゴールデンウィークに、スタッフの保護者参観日を設けています。祝日の午後、お店を閉めて、スタッフが親御さんのヘアを無料で施術するんです。それで、子供の成長ぶりと仕事内容を理解して頂こうと思いましてね。今まで、シャンプーしか出来なかった子供が、翌年にはパーマをかけてくれたりカットをしてくれると、親御さんも嬉しいんですよね。そんなカンジでお客様やスタッフ、スタッフの家族の心をつかみ、安心して、喜んでもらうことを心掛けています。

国際文化理容美容専門学校卒業後に家業の理容店を継ぎ、村山 満へアルーム(理容)とZENKO美容室で修行。その後、再び実家に戻り、HAREKEをオープン。独自のユニークな発想とアイデアで、現在は2サロンを展開。サロンワークを中心に、雑誌や講習会などでも活躍中。

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