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浅沼 章さん/HAREKE代表

修行を終えて実家に戻った。家業を継ぎながら、数年後には支店をオープン。しかしそれは、資金のないところからのスタートだった。それでも、持ち前のアイデアを発揮して、ポリシーを貫いた。その結果、来店客がアップ。目指したのは、お客様に喜んでもらえる楽しいお店。そして、スタッフには自主性を求め、チームワークを高めた。

ライター 前田正明 | カメラ 更科智子 | 配信日 2007.5.10

実家に戻って数年後に支店をオープン

実家のサロンは5坪ほどのスペースで、理容椅子が3台で、いかにも『ザ・バーバー』というイメージでした。そこで、戻ってから最初に取り組んだのが店内の改装です。内装のデザインをこだわって作り、驚いたことに女性のお客様も多く来店されるようになりました。当時のメンバーは、父、母、私、弟、そして私の家内の5人で本当に家内工業でした。1年後にスタッフを入れましたが、弟がすぐに村山先生のサロンで勤めました。私がZENKO美容室を辞めたのを聞いて、10年勤めたら支店をゆずるからという条件で、代わりに弟に来て欲しいということからです。そして私は2〜3年後に、実家から200mくらいの場所にテナントを見つけて約15坪ほどの店を出しました。それがハレケ1号店にあたる『フォーヘア』です。実家は、父と家内に任せましたが、困った時にすぐに応援に行けるように、私のお客様が来やすいように近い立地で、リスクを少なくしました。

融資を得るため自分の夢を熱く語った

出店で苦労したのは、やはり資金面ですね。実家で仕事をしていた頃は売上げもありましたが、以前からの負債を抱えていました。そこで、知り合いに頼んで金融関係を紹介してもらいました。その時は、事業計画というより、理美容業に懸ける自分の想いや夢を話しました。そしたら、融資してくれたんですね。今だにあれは奇跡だって言われますが(笑)、でも融資後に大金を返済できるか不安でした。店をオープンしてからは緊張の連続で、毎日が思い出作りでした。いつ、お店がなくなるか分からなかったので、お客様一人一人をとても大切に仕事をしましたよ。それと、今でもテーマにしていることですが、『楽しいお店を作る』ということを常に心掛けていました。

成功の秘訣は『1匹の鯛より10匹のメダカになれ!』

資金が無かったので、お金をかけずに集客することやお客様に喜んでもらうことを第一に考えました。例えば、『お客様大募集!!』の垂れ幕をウインドウに張ったりとか。そんなアイデアを一杯出して、お客様の反応を伺ったりしていました。私はスタッフに対して、技術のことばかりを見ているわけではありません。人として何かを感じて、それを実行に移してくれれば良いと思っています。ある方に聞いた話で、『1匹の鯛になるよりは、10匹のメダカになれ』という言葉が印象に残っています。それは、立派なリーダーがいても、1人がダメになればその店は終わってしまう。でも、10人それぞれがゴールを知り、自力で考えて同じ方向に向かえば、良いお店になる、という発想です。そこで、マニュアルは作らないから、スタッフ一人一人が考えて、行動してくれと言っています。

国際文化理容美容専門学校卒業後に家業の理容店を継ぎ、村山 満へアルーム(理容)とZENKO美容室で修行。その後、再び実家に戻り、HAREKEをオープン。独自のユニークな発想とアイデアで、現在は2サロンを展開。サロンワークを中心に、雑誌や講習会などでも活躍中。

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