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BOWEさん/JUNES代表

美容を意識するのではなく、メンズサロンとしてのあり方をもっと追求しなければいけない。そのために必要なこと、取り組むべき問題点は何か。単に結果としての業績アップを求めるのではなく、やはり内部の充実が先決。それは、サロンのシステムと同時に、スタッフに対する教育や環境作りの確立だという。

ライター 前田正明 | カメラ 更科智子 | 配信日 2007.4.5

年齢に応じたメニューの充実など美容とは違う戦略が必要

今、ターゲットとする客層は、もっとオシャレになりたい理容室派の若い男の子。そして、美容室派だけど、年齢的に美容室の雰囲気に馴染めなくなった年配の男性などでしょうか。前者はもっとも関心を持ってくれそうな気がしますが、それ以外にもメンズサロンの場合は平日の集客をどう獲得するかなど、課題が山積みなのでそれらをクリアしないといけないですね。例えば、ヘアに対する関心度も女性と比べると、カラーやパーマの需要が少ないです。そうすると、一定の年齢層にはヘッドスパや癒しのメニューを充実させるなど、女性とは違う戦略が必要だと思います。また、教育に関しては、アカデミーを設けて、3年間でカットとカラーとパーマの技術をマスターさせています。これはスタッフをじっくり育てる部分。それと同時に、1年間で実践的な技術をマスターさせるST(セカンド・トップ)というシステムも設けています。

スタッフに使命感と責任感を持たせる教育

このSTというのは、サロンワークと初歩技術を学ぶセクションです。すでにお話ししたMDは感性を育てるセクションで、国語的な表現力を重視しています。それに対してこのSTは技術のマスターなので、算数的な要素を重視しています。スタッフ教育では、この二面性を同時進行で取り組んでいます。それと、僕自身がトレンドとして大切にしているのが『勇怯の差は小なり、責任は大なり』という言葉なんです。勇怯とは、勇気と臆病という意味です。例えば、船が沈没する時に、船長は最後まで残りますよね。それは勇怯の問題ではなく、船長という立場や責任感で任務を遂行しているんですよ。だから、人を育てるという部分では、適材適所で割り当てながら、責任感を持たせることも考えています。スタッフにはメンズオンリーサロンというコンセプトをしっかり理解してもらい、彼らの個人のアイデンティティーを明確にしてあげることで、さらに使命感を持って接客してほしい。それがJUNESのテーマなんです。

今、力を入れているのは『早稲田男髪サロン』

正直いって最初は美容に対する対抗意識がありましたが、今はメンズサロンをどう進化させていくかを追求しています。サロンのシステムとしては点と点がつながって、ようやく線になってきたと実感してますから、これからが勝負でしょうね。今後の展開としては、JUNESもちょうど10周年を迎えたので、店舗の改装なども含めて『自分が思うカッコいい』を作っていきたいです。今、力を入れているのは、JUNECORE(ジュネコア)というお店で、ここは『早稲田男髪サロン』をコンセプトに3月にリニューアルしました。このコンセプトで業績が上がれば、次はもっと『大人のサロン』を出したいです。先日、銀座に行って生演奏を聴いたんですが、そんな雰囲気のサロンができたらいいですね。今後もJUNESはCONCEPT(概念)・FASHION(流行)・CREATIVE(創造)・PASSION(情熱)を大切にして、世の中にメンズオンリーサロンをDISPATCH(発信)していきます。

鹿児島理容専門学校卒業後、JUNESに入社。1996年にメンズオンリーサロンをコンセプトにした早稲田店の店長に就任。2002年に原宿店を出店し、同社代表に就任。サロンワークを中心に、雑誌等でも活躍中。

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