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中澤好夫さん/vicca

サロンをオープンしてまだ数ヶ月。メニューに関する充実を図ったが、セット面の稼動を考えるとアシスタントが将来的に活躍できる場を作ることが急務だと感じた。さらに、自分やスタッフたちの将来を考えた理想的な環境作りとして、ファミリーサロンという組織化にも目を向け始めた。

ライター 前田正明 | カメラ 更科智子 | 配信日 2010.10.7

アシスタントが活躍できるステージを作ることが急務

サロンをオープンしてまだ2ヶ月ですが、メニューに関しては充実を図っています。それは、主力のカット、パーマ、カラーに続く4番目のメニューとしてヘッドスパに力を注いでいることです。このメニューではフルフラットになるシャンプーベッドのYUMEを導入し、照明も薄暗くしてリラクゼーションを演出しています。明るいセットブースとは対照的に、落ちついたシャンプーブースで眠っていただけるような心地よさをご提供しています。ただ、オープンしてまだ数ヶ月なので、頑張ろうという気持ちと不安が半分ずつですね。不安というのは、4人のアシスタントたちが成長した時に活躍できる場についてです。現在、私を入れてスタイリストが3人に対してセット面が8面です。今でもご予約や接客でフル稼動の状態なので、彼らがスタイリストになってから活躍できるステージを作ることがこれからの私の使命だと感じています。

教育で大切なのは指導する側が本気で教えること

サロン作りにおいて、私は人材育成が大切だと考えています。スタッフを指導する際には、指導する側が本気で教えること、これをモットーにしています。こちらが本気にならないと相手にも伝わらないので、褒める時も怒る時も本気です。また、スタッフの意見をどんどん取入れながら環境作りに励んでいます。接客でお客さまが言ったことや他のサロンで実践していることなど、スタッフの提案を取り入れています。最初から無理だと却下せずに、やってみてだめな時は別の方法を考えています。それが円滑なサロンワークになり、お客さまに対する心のこもったサービスにつながると思います。今でも、10年来のお付き合いをしていただいているお客さまが大勢いますが、技術はもちろんのことサービス面やお店の雰囲気を気に入っていただいているので、これからも居心地のいいサロンにしていきたいですね。そのためにも、人を育てることを大事にしていきますが、実は私自身が彼らに助けてもらっていることが多いんですよ(笑)。

自分を含めスタッフのその後を考える必要がある

私は将来的に、サロンをファミリー化していきたいという考えがあります。今までの理美容業界で欠けていたのは組織化だと思うんです。例えば、若い人が参入してきて一人前になると独立する人がいます。残った人は年を重ね、お客さまも減っていくという悪循環です。その繰り返しではなかったでしょうか。それでは社会的な地位も上がらないし、理美容師になりたいという人も減ってくるでしょう。そうならないために、サロンを企業化し、年を重ねてハサミを置いた人でも経営面で活躍できる環境にしたいという希望があります。私を含め、スタッフのその後を考える必要があると思います。そのためのマネージメントをこれから勉強したいです。最後に、この世界で頑張っている若い人たちに対して、自分の信念を継続して頑張ってほしいと思います。最初から楽しくてお給料のいい仕事なんてないです。それを楽しくなるまで続けることが大事です。そのために技術をマスターすること。一度、頑張ろうと決めたことを続けていってほしいですね。

vicca代表。栃木県出身。東京ヘアビューティ専門学校卒業。1992年に上京。都内数店舗を経て、2002年に某サロンの取締役としてオープニングに参加。2010年7月に完全独立してviccaを原宿にオープン。毛髪構造を熟知し、ダメージレスなカラーデザインやパーマデザインを提供する。再現性を重視し常に新しいヴァージンなヘアデザインを提案している。また、フォトグラファーとしても活躍中。

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