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中澤好夫さん/vicca

青山のサロンで2年間勤務し、その間に店長まで登り詰めた。そして、友人の誘いで3人の共同経営によるサロンを代官山にオープン。ライバル店が連なる閑静な住宅街で、新規客の獲得のため街頭で集客ハントも行った。そして、当初からの志しを貫くために原宿で自分だけのサロンを出店する。

ライター 前田正明 | カメラ 更科智子 | 配信日 2010.10.7

ビラ配りでリターン率がトップになりやがて店長に

私が入社したサロンは多店舗展開をしていて、私は青山の支店に入りました。他の有名サロンにも面接を受けましたが、当時はスタイリストの採用がほとんどありませんでした。私はそのサロンに入社して、自分がそのお店を有名にしよう、という気持ちでいました。入社した最初の頃はビラ配りばかりでしたが、そこでも負けず嫌いを発揮してリターン率でトップになりました。それが自分の売上げにもつながり、最終的には店長を任されるまでになりました。新人スタッフの教育は自分が最初のお店で教わった先輩の指導法を参考にしました。その人の教えとは、『まだ完成されていない頃は自分のために頑張ればいいが、上の立場になれば人のために努力しないとだめだ』ということです。そして、『人のために努力することで、それが自分に返ってくる』という考え方でした。簡単なことではないですが、それを今でも私の信念にしています。

3人による共同経営で代官山にサロンをオープン

青山のサロンには2年間勤めました。それから友人に誘われて、3人による共同経営で代官山にサロンをオープンしました。それまで、白金台と青山を渡り歩いてきて、地域での客層の違いを実感しました。代官山のお客さまは青山より年齢層が高かったですが、シビアな方が多かったですね。サロンのコンセプトはリゾート感覚の癒しをモチーフにしましたが、オープン当初は超多忙で慌ただしかったです。ただ、それを継続できるかが難しい課題です。代官山は競合店が多く、新規のお客さまを増やすために街を歩いている人に直接声をかけたこともあります。敬遠されたりもしましたが、次第とそれにも慣れてくるんですよ。負けずに声を掛けまくりました(笑)。共同経営をしていて数年後に感じたことは、何事にも決断が鈍くなりスムーズに進行できないということでした。それぞれに役割分担はありましたが、何事も3人の同意の元で決定されるのでミーティングを重ねることが多々ありましたね。サロンは約7年たずさわりましたが、1年前に意思を告げて自分のサロンを出店する決意をしました。

再現性とダメージレスにこだわったサロンを出店

今年の7月、原宿のキャットストリートにviccaをオープンしました。出店の際に一番苦労したのは資金面です。ある程度の自己資金はありましたが、やはり融資を受けるまでが大変でした。店内のイメージはキャッスル(お城)をテーマにしています。街を歩いておしゃれなショップや店舗があれば、写真を撮って内装作りの参考にしました。せっかく創る自分のお店なので、納得がいくまで何度もデザイナーさんと打合せを重ね、このお店をつくりました。集客面やお客さまの層に関しては、20〜30代の働く女性をターゲットにしています。そこで、テクニック的にこだわっているのが再現性です。サロンで時間をかけてブローしたスタイルでは意味がなく、お客さまがご自分でライフスタイルにマッチしたヘアにできるように施術しています。それと、ダメージレス。この2つには徹底して配慮しています。また、再現性のあるカットやパーマだけでなく、カラーやトリートメントでツヤ感のあるスタイルも提案しています。働く女性が光り輝くようなヘアになり、また美しいヘアで内面的にも輝いてほしいという願いを込めています。

vicca代表。栃木県出身。東京ヘアビューティ専門学校卒業。1992年に上京。都内数店舗を経て、2002年に某サロンの取締役としてオープニングに参加。2010年7月に完全独立してviccaを原宿にオープン。毛髪構造を熟知し、ダメージレスなカラーデザインやパーマデザインを提供する。再現性を重視し常に新しいヴァージンなヘアデザインを提案している。また、フォトグラファーとしても活躍中。

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