TBMG - この人から学ぶ成功の秘訣! by タカラベルモント

HOME > TBMG > 安藤明/BRILLER

 
安藤明さん/BRILLER

理容師として5年、美容師として10年の勤務。そんな人生プランを立てて、目標通り独立・出店を実現した。実家の理容室を継ぐという選択肢もあったが、美容師としての10年間の経験を生かすために美容室の出店を決意。思い出のリゾート地をモチーフに、くつろげる癒しの空間をプロデュースした。

ライター 前田正明 | カメラ 更科智子 | 配信日 2010.8.5

たくさんの練習と出会いが今の宝物

美容の技術で一番苦労したのはやはりパーマの技術でした。周りのスタッフたちは美容学校で学んでいたのでとても上手でしたが、理容師だった私はワインディングの経験が少なく、一から練習をしました。サロンワークをしながらのワインディング練習はかなりハードでした。夜中3時頃までずっと巻いていた日もよくありましたよ。オールパーパスが巻けるようにならないと国家試験にも合格しませんから、かなり必死でしたね。また自分は美容一年目が25歳でしたから、年下のスタッフもほとんどが先輩です。でも自分より経験もあるし、私は何も出来ませんでしたから、年下のスタッフに対してもすごく尊敬していました。中途半端が嫌いな私は、アシスタントの時に学ばなければいけない事は、しっかりと覚えてきました。そうしないと自分が後輩に教える立場になった時、しっかりした技術が教えられませんから。また独立した時にも自分がたくさんの事を学んでいれば、たくさん教えてあげることができます。当時からそんな思いで日々練習をしていました。アシスタント時代に色々な事を教えて下さる先輩がいてくれたお陰で、今の自分がいるんだとすごく実感しています。たくさんの出会いは、私の宝物になっています。

目標通り10年間のサロン勤務を経て独立・出店へ

そのサロンでは10年間を目標に勤め、最終的に独立を考えていました。実は最初の面接で将来の希望を伝えていましたが、10年間勤めている間に幹部という道のお話もいただいていました。有難いお話をだったのですが、どうしても自分の気持ちの中で独立の意志が強かったので、退社という選択肢を選ばせていただきました。自分のわがままを聞いてくださり、10年間も勤めさせていただいた事は本当に感謝をしています。この10年間は本当に貴重な時間であり、この10年の経験が無かったら、今独立なんて出来ていなかったと思います。独立の際には、実家に戻るという選択肢もありましたが、美容師としての10年間の経験や自分自身への挑戦としても、自分でお店を出店する事に決めました。実家の理容室を継ぐ形にはなりませんでしたが、自分がそこで頑張っていけば両親も喜んでくれるんじゃないかなと。それが自分なりの恩返しになるかなぁって思っています。そして2009年6月退社してすぐに、導かれたかのように偶然通りかかった時に今のお店の場所を見付け、『ここだ!』と思い、即決めてしまいました。でも物件探しが一番苦労しましたね。1年半前から探していたのですが、自分の思う物件が全然見つからず、正直少し焦っていましたから。その後、2009年11月18日に念願の自分のサロンをオープンする事が出来ました。サロンのコンセプトは『癒しの空間』。バリの高級リゾートをモチーフにしました。内装やインテリアにもかなりこだわり、自分で設計図を考えたりもしました。

周りで支えてくれる人たちへの感謝を忘れずに

無事にサロンのオープンを迎えることができたのも、自分一人の力ではありません。たくさんの人たちの協力があってこそできた事です。人は決して自分一人の力で生きているのではないと思います。常に誰かの支えがあり、今の自分があるという事を忘れてはいけません。そのことを後輩たちにも伝えていきたいし、そういう風に思ってくれる仲間をつくっていきたいです。 BRILLERもまだ一年目です。まだまだ課題はたくさんありますし、自分も経営者一年生。順調にいくとは思っていません。色々な事があるからこそたくさん考えるし、それを乗り越えた時に嬉しさがあるんだと思います。だから、どんなことにも負けずに自分やスタッフを信じ、前を向いて日々努力していきます。最後に、この業界で頑張っている若い世代の理容師さんや美容師さんに対して、夢を持ち続けて自分を信じ、あきらめないで進んで行ってほしいです。想いが強ければ必ず夢は叶うと思います。しかし、想っているだけでは駄目ですよ!すぐ行動に移す事が大切です。それから、憧れの存在は作るべきだと思います。「あの人みたいになりたい」と想う事も、自分自身のパワーの源になりますよ。信念と目標を曲げずに進んで行ってください。自分もまだまだこれからもっと人生を楽しんでいきたいと思います。一緒に理美容業界を盛り上げていきましょう!ありがとうございました。

スタッフ教育、どんな事をしていますか?

スタッフには気軽に声をかけてあげること、それが私流のコミュニケーション術です。スタッフ教育に関して私が気をつけていることは、どんな些細なことでも気にかけてあげることです。例えば、洋服や身につけているものを褒めてあげたり、ちょっとした変化に気づいてあげてそれを言うようにしています。それがコミュニケーションを図る上で大切なことだと思います。私も、彼らが何を考えて仕事に取り組んでいるのか、あるいは何か悩み事がないか気になりますから。私自身、まだ経営者として1年生なので、そんなところから密に接しながら厳しく指導していこうと考えています。

BRILLER代表。埼玉県出身。東京理容専修学校、東萌ビューティーカレッジ(通信課程)卒業。理容師・美容師両方の免許を取得。埼玉県の理容室で5年半勤務。その後、埼玉県の大手美容室で10年間勤務。その間、APPLE INTERNATIONAL BIG CONTESTに出場し、2006年に第1位、2007年に入賞。その後、独立し2009年11月にBRILLER(ブリエ)をオープン。バリのリゾートホテルをイメージし、お客さま一人ひとりにリラックスして頂けるように癒しをテーマに展開。サロン名の由来は『輝く』で、たくさんの人をいつまでも輝かせ、美容師の自分たちもいつまでも輝いていくという想いを込めている。

「あなたの感想」をお聞かせ下さい。

※上のボタンのいずれかを押すと感想を送信できます。


TOPページへ戻る