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高柳 司さん/FLOWERS

独立直後は集客に苦心し、街角でハンティングも考えていた。そんな矢先、雑誌の撮影依頼を受け、同時にネット上でのカキコミサイトで独立情報が広まった。それ以降、行方を探していたファンが殺到。2年後には当初の予定通り、トップを目指そうと表参道へ拡張移転を行う。そして、念願の理想とするサロンをリスタートさせた。

ライター 前田正明 | カメラ 更科智子 | 配信日 2009.9.3

ネットで独立情報が広まり来店客が殺到

開店資金としてなんとか450万円を準備したのですが、実は税理士さんからは無理だと反対されていたんです。「私は手伝えません」と。でも、そんな反対を押し切り、そのままスタートしました。ずっと反対だった税理士さんも私のイキオイに負けたのか、「あなたは経営に関して何も知らなすぎる。できるだけ協力するから、これから徐々に勉強してください」と言ってくださり、その他の資金調達を助けていただきました。それから1ヶ月間で内装を整えたりしながら準備しました。その後、スタッフをなんとか 4人確保できましたが、集客はゼロの状態だったのでオープン当初はかなり苦労しました。集客に関しては、ポスティングというよりハンティングをして街中からお客さんを集めようとまで考えていました。ところが、ありがたいことに今までお世話になっていた雑誌社から撮影のお仕事をいただき、しかもインターネットの某カキコミサイトで私の独立情報が広まっていたんです。それ以降は、私を探してくれていたお客さまが殺到しました。どうやら、電話番号までカキコまれていたようで、鳴るはずのない電話が鳴りっぱなしでした。これにはみんな感動しましたね。

拡張移転が目標ではなくこれからがスタート

最初の店はセット面が6面。当初からやる限りは頂点を目指そうと、2年後に表参道への移転を決めていました。有難いことに大勢のお客様に来ていただき、予定通り独立から2年後、今の場所に拡張移転しました。今のサロンは15面で、自分が働くならこんなサロンがいいなという考えで内装やインテリアにこだわりました。自分にとっては最初に手がけたサロンですからね。ただ、少しやりすぎたかなという気もしますが(笑)、カッコいいサロンにしたかったんです。今では幹部スタッフがしっかりと気持ちを固持して、若いスタッフたちを指導してくれているので本当に心強いです。ただ、私自身が経営者としてしっかりしなさいと周りの人から言われています(笑)。今までは小さいお店でしたが、移転後は集客や売上げがアップしているものの、それ相当の利益を上げることに難しさを感じています。ここに移転した当初は、「これからが本当のスタート。ここに来たことが最終目標じゃない。また 2年先に向けて頑張ろう」と話していました。ただし2年経った今、その壁にぶち当たっているのも事実で、まだまだ頑張らなければと実感しています。

『誰にも負けたくない』という気持ちで

今では決して現状に満足することなく、次のステップに向かっていくその気構えだけは揺らがないようにと考えています。例えば、2年後に若いスタッフがデビューする頃、彼らが活躍できるステージを準備することが必要です。その結果として、支店を増やすことも考えていますが、将来のビジョンとして外枠を大きくするのが目的ではなく若手を育てることが先決なんです。そのために、幹部スタッフたちには今でも厳しく注意することもあります。最後に、私はエリートでもなく出来のいい美容師でもなかったのですが、みなさんに、頑張れば出来るんだということを伝えたいですね。スタッフに恵まれて、独立できたのも周りの人たちの支えがあったからこそですが、『誰にも負けたくない』という気持ちで頑張ったのは確かです。学校の成績が悪くても、技術が下手でも努力次第でなんとかなります。むしろ、最近の若い人は出来がよくてまじめなので、もっとハチャメチャにやってもいいんじゃないかと思います。

フラワーズ代表。長野県出身。長野理容美容専門学校(通信科)卒業。美容学校通信科在学中に上京、OPERA(現ACQUA)に入社。13年間の勤務中にディレクターを勤める。その後、2005年に独立しFLOWERSを出店。2007年に拡張移転、現在に至る。現在、サロンワークを中心に、撮影等のヘアメイク、セミナー、マネージメント、商品開発等で活躍。少しエッジの効いたカジュアルなスタイルを得意とし、リアルなトレンドを発信している。

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