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西本昇司さん/BRIDGE

インターン終了後に、もっとお金を貯めたくて1年間だけ他業種でのアルバイトをする。それは同時に、外の世界を学ぶためでもあった。ところが、再会した友人にかなり差をつけられていたことにショックを受け、ようやく『本気モード』に。憧れの美容師から技術を学ぼうと真剣に取り組み、やがて東京に進出しようと考え始めた。

ライター 前田正明 | カメラ 奥村浩毅 | 配信日 2009.1.8

貯金をするため1年で退職して他業種でアルバイト

私がインターン生として入社したサロンは、カットが上手い美容室でした。でも、やっと卒業できた程度で、まだ『本気モード』になっていなかったので技術的なことはさっぱり・・・。だから、シャンプーに逃げ場を作り、パーマのヘルプとかは避けていました。失敗するとさりげなく手をたたかれたりしましたから、自分ができないことを悟られるのがいやで(笑)。シャンプーは気持ちよくする自信があったので、まったく苦にはならなかったです。逆に、一生シャンプーマンでいいかなと思ったくらいですから(笑)。仕事が終わったら、どこかへ遊びに行きたいと思っていたくらい、当時はまだまだ甘い考えでいました。そして、そのサロンは1年で辞めて、もっといい給料をもらうためにフリーターとして他業種のアルバイトをしたんです。1年でまた美容師に戻ろうと考えていましたから、違う世界を勉強するのもいいかなと思って。それと、お金を貯めていい車にも乗りたかったので(笑)。いろんなアルバイトをしましたよ。その1年間は私の人生で中身の濃い、いい勉強になりました。

先を越された友人に刺激を受けてようやく本気モードに

それから1年が経ってようやく美容師に戻ろうかと考えていた頃、美容学校時代の友人と偶然に街中で再会したんです。彼はおしゃれになっていて、美容師の顔つきをしていました。そこで彼に、今何をしているのか尋ねたら、『もう2年目に入ってカットの練習をしている』って言われたんです。そのひと言を聞いて、『本気モード』になりましたね。えっ、もうカットをしているのかって。彼はもうすぐスタイリストとしてデビューもする予定でした。そんなことを言われて、今まで自分は2年間で何をしていたのかと愕然とし、大きく差を開けられた気分になったんです。それから1ヶ月間でサロンを探したところ、広島の繁華街で1週間後にオープンするサロンがあり、スタッフをあと1人だけ募集してるところでした。店長やチーフはいい人で、何か運命的なものを感じ、そのサロンに入社しました。そこで、私の新しい美容人生がスタートしたんです。

憧れの美容師から影響を受けてカットのマスターに励む

そのサロンで、私は美容師としての基盤を学びました。実は、インターン生の頃に勤めていたサロンは、サスーンカットを全面に出した美容室でした。最初に渡されたのが、4.5インチのミニシザーズ。すごいマニュアルがあり、今思えばしっかり勉強しておけばよかったと後悔していますが、何分『本気モード』じゃなかったんで何も覚えていませんでした(笑)。2軒目のサロンでは、当時の今井英夫さんが考案したビッグシザーズが話題になった影響で、ロングシザーズを渡されてカットの練習をしました。それが、私にとって衝撃的な経験だったんです。それまで、小さなハサミでちょこちょこカットしていたのが、ロングシザーズでバシバシッとカットすることに驚きを感じました。その頃、憧れていたのは、当時SHIMAにいた八木岡聡さんとPEEK-A-BOOの伊東秀彦さん。あの頃、お二人は業界誌によく登場していて、その技術解説を見ながらカットの勉強をしていました。伊東さんのシャープなラインと八木岡さんのソフトな質感に見とれていましたね。そのサロンでは2年間お世話になりました。いつかは広島のおしゃれなエリアで自分のサロンをオープンすることが夢でしたから、その当時から独立は意識していました。ところが実は、その後に東京のサロンへ行くことになるんです。

BRIDGE 代表。広島県出身。広島理容美容専門学校卒業。広島県内で2店舗、東京都内で某有名サロンのディレクターを経て独立。1995年、青山にARTIS SALONをオープン。2003年には原宿にBRIDGEをオープン。現在はサロンワークを中心に、業界誌や一般雑誌のヘアメイク、またセミナーの講師等で活躍中。

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