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宮村浩気さん/Xel-ha by afloat 代表

独立するにあたり、当時勤めていたサロンのスタッフたちが宮村さんを慕い、一緒について行くと言いだした。自分を信頼してくれているという感激とは裏腹に、彼らを路頭に迷わせては行けないという責任感から、宮村さんの選んだ道は、しばらくはサロンワークに専念すること。それと同時に、スタッフの育成こそがサロンの安定であるとの考えから、彼らの指導に重点を置く。

ライター 前田正明 | カメラ 好川桃子 | 配信日 2006.10.9

私を信頼してついて来てくれたスタッフ…ありがたい反面ちょっと複雑な心境に

私が独立をするにあたり、スタッフのことで起こってしまったある問題…。それは、彼らの数人が私について行きたいって言いだしたことなんです。これは、正直悩みましたね。で、自分でも考えて、オーナーとも相談したんですが、彼らの意思が強くて困ってしまって…。結局、オーナーも好きにしろってことになり、私について来ることになりました。彼らの気持ちはありがたいんですが、今思えば断るべきでしたね。それは、アシスタントはまだ良かったんですが、スタイリストが1人ついて来て、直接売上げにも関わることもあり、結果的に引き抜きみたいなイメージがついてしまったからです。アシスタントに関しては、私を信頼して来てくれたので、オーナーにきちんと断りを入れて、それから行動を共にすることになりました。

求人募集に2000人以上の応募が殺到するも、結果的に採用できたのはわずかに1人

オープン当初は私を含め、スタイリストは4人でした。1人はアシスタントからの昇格で、もう1人は面接で採用しました。当初、求人雑誌で募集をしたところ、実は3日間くらいは少ししか応募がなかったんですよ。その時は「オレって、人気ないんだな…」てすごい不安になりました(笑)。でも、結果的には2000人以上の応募が集まりました。まず、書類選考で300人までしぼって、ホテルを借りて説明会をして私のポリシーを話してから面接に移りました。当時は珍しかったのか、新聞記事として取り上げてもらいました。でも、結果的に採用したのは1人だけでしたね。お店の物件に関してはこだわりがなく、裏通りでも隠れ家的でいいかなって考えてました。何よりも、「場所なんか関係なく絶対にお客さんを呼んでやる」っていう自信がありましたから。

スタッフを路頭に迷わせてはいけないという理由でしばらくはサロンワークに専念

オープンして1年目はがむしゃらに頑張りました。なにしろ、スタッフが全員で28人くらいいましたから、彼らの給料を支払ったり、家賃を払ったりすると、1ヶ月に1000万円以上の売上げが必要だったんです。今も、経営的に楽じゃないですが、実はまだ利益や安定を求めていないんです。それは、10年くらいはチャレンジの時期だと考えていたので、しばらくはトントンでいいかなと…。むしろ、スタッフを育てることに重点を置いていて、それがサロンの安定につながると考えています。ただ、独立してのマイナス面は、サロンワーク以外の仕事ができないということでした。私のサロンワークでの売上げが最低でも50万円。それと、ヘアメイクでの収入を比較すると、当時はサロンワーク優先でした。つまり、他の仕事をすることで得る経験や世界観がなくなってしまうのがマイナスでした。ただその反面、自然に責任感が生まれましたね。それは、彼らを路頭に迷わせてはいけないなっていう気持ちからです。

株式会社エターナル代表取締役。2000年4月にサロン「afloat」を青山に設立以来、『女性を必ずキレイにする』をモットーに、女心をくすぐるスタイルを常に提案するヘアデザイナーとして活躍。現在は、「afloat-f」「Xel-Ha」の2店舗を運営。その他にも、CM・テレビ・ポスター等でヘアメイクとしても活躍中。

afloat-fhttp://www.afloat.co.jp/Address東京都港区北青山3-8-18ラ・キアラ表参道ビル2FTel03-5778-0087

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